提案書18(3402頁~3601頁) (57 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
701103
アポリポ蛋白B-48測定
日本動脈硬化学会
【技術の概要】
【既存法との比較】
・血清および血漿を用いた空腹時アポB-48濃度測定
・脂質異常症のない健常者における基準値上限は5.7μg/mL
・冠動脈疾患判定のカットオフ値は4.5μg/mL
・非空腹時の基準値、カットオフ値は検討中である。
Masuda D. et al. J Atheroscler Thromb . 2017 Feb
1;24(2):95-109.
【対象疾患名】
• カイロミクロンレムナントは
多くの要因によって蓄積し、
動脈硬化の発症と促進の要
因となる。
• 動脈硬化組織には血中よりは
るかに高い割合でカイロミク
ロンレムナントが含まれ、動脈
硬化の主因と考えられる。
• アポB-48はカイロミクロンレ
ムナント一粒子につき一分子
含まれる。
・ アポB-48を測定することで
カイロミクロンレムナントを
定量することが可能となる。
冠動脈疾患(CAD)
• 虚血性心疾患ともいわれ、アテローム性動脈硬
化を主因とする。
• CADに関する国内基本データ(2017)
患者数:約72万人
年間医療費:7,499億円
年間死亡者:約7万人
• 死亡リスクに加え、後遺症のリスクもあり、早期
の発見、治療および予防が重要。
•
近年、LDL-C値では捉えられないCAD症例(残余リスク)の存在が
問題となっている。
(Kashyap ML. et al. 脂質異常症治療の現状と心血管病残余リスクへの
対応 日本循環器学会専門医誌 循環器専門医第24巻第2 号2016年)
• 空腹時血清アポB-48値はTG値が正常な群において他の脂質項目と
異なり、頸動脈内膜中膜複合体の肥厚度との有意な相関を示した。
(Nakatani K. et al. Atherosclerosis. 218:226-32 2011)
• また、スタチンによってLDL-C値がコントロールされた患者群において
CADの進行に応じてアポB-48値は有意に増加するが、RLP-C値では
有意差は得られなかった。
(Mori K. et al. 、J Atheroscler Thromb. 24(2): 123–132. 2017)
• これらの報告から、アポB-48は既存の脂質マーカーと比してCADに
対するより高い診断能や、残余リスクの把握における有用性が期待でき
る。
【診療報酬上の取扱い】
•
血液化学検査
•
358点
•
レムナント様リポ蛋白コレステロール179点と比較し、より高い
診断能や有用性が期待されるため(179x2)。
3458