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提案書18(3402頁~3601頁) (58 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

701201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

超音波法によるアキレス腱厚の測定
一般社団法人日本動脈硬化学会
01内科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

03循環器内科
関連する診療科(2つまで)
06糖尿病内科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

超音波法によるアキレス腱厚の測定



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


215
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し





保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)



その他」を選んだ場合、右欄に記載

家族性高コレステロール血症(familial hypercholesterolemia: FH)を疑う患者を対象に、超音波(体表エコー)検査によりアキレス腱の厚さ
(前後径)を計測し、FH診断と患者の心血管リスク評価に役立てる。

文字数: 113

再評価が必要な理由

日本動脈硬化学会「家族性高コレステロール血症(FH)診療ガイドライン(2022年版)」が2022年7月に公表した新しい診断基準では①高LDLコレ
ステロール血症、②腱黄色腫(手背、肘、膝等またはアキレス腱肥厚)あるいは皮膚結節性黄色腫、③FH あるいは早発性冠動脈疾患の家族歴
(第一度近親者)の3項目のうち2項目を満たした場合にFHと診断する。アキレス腱肥厚の定義として「アキレス腱肥厚はX線撮影により男性 8.0
mm 以上、女性 7.5 mm 以上、あるいは超音波により男性 6.0 mm 以上、女性 5.5 mm 以上にて診断する。」と記載されており、一般臨床の現場
においてFH診断のために超音波検査を用いる機会が大きく増えることが予想され、実際に一般医家から保険収載の問い合わせが増えている。安全
かつ非侵襲的で、FH診断率の向上に役立つだけでなく、早期診断の実現により、急性冠症候群患者の5~10%を占めるFHの冠動脈疾患発症予防に
も有用と考えられるため、我が国の公衆衛生に与えるインパクトも大きい。したがって「家族性高コレステロール血症」の病名での保険収載の必
要性があると考える。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

2017年に家族性高コレステロール血症診断のためのアキレス腱厚(超音波法)のカットオフ値(男性6.0 mm、女性5.5 mm)が報告された(Circ
J. 2017; 81: 1879-1885)。本論文では遺伝学的検査で確定診断されたFH患者130名と非FH患者155名を対象とし、カットオフ値でのFH診断の感度
は73%、特異度は81%であった。2018年には日本超音波医学会と日本動脈硬化学会合同の委員会から「成人家族性高コレステロール血症スクリー
ニングに用いる「超音波法によるアキレス腱厚測定 」の標準的評価法」が公開され、すでに検査法は標準化されている。さらに日本動脈硬化学
会「家族性高コレステロール血症(FH)診療ガイドライン(2022年版)」が2022年7月に公表した新しい診断基準において、超音波によりアキレス
腱厚を測定した場合、男性 6.0 mm 以上、女性 5.5 mm 以上でアキレス腱肥厚(診断基準3項目のうちの1つ)と診断することが追記され、2022年
7月に公表された。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

・対象とする患者:主に運動器疾患(アキレス腱断裂等)
・体表や頚動脈エコーに用いられるリニア型の超音波プローブを用いてアキレス腱を描出し、アキレス腱の厚さを測定する。
・350点(運動器の超音波検査は、「断層撮影法 ハ その他(頭頸部、四肢、体表、末梢血管等)350点」に該当するため、当該技術も同等が妥
当と考える。)


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

215

医療技術名

超音波法によるアキレス腱厚の測定
FHは未治療では冠動脈疾患リスクが高いが、早期診断早期治療により冠動脈疾患発症時期を遅らせることが可能である。本検査自体が直接的に非
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 FH患者の長期予後に及ぼす影響はないと考えるが、本検査の保険適用が一般臨床医のFH診断に対する心理的ハードルを下げることでFH診断率が向
後等のアウトカム
上することが予想され、早期治療介入により本症の予後改善が期待できる。

③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す 日本動脈硬化学会「家族性高コレステロール血症診療ガイドライン(2022年版)」が公表
る。)
した新しい診断基準において診断基準項目の一つとして明記された。

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