提案書18(3402頁~3601頁) (68 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
703101
注射処方料
日本内科学会
【技術の概要】
【診療報酬上の取扱】 注射処方料 100点
薬物療法において、医師が、患者の疾患・病態、注射薬の効
能・副作用および注射に伴う費用・患者負担等を総合的に
勘案し、専門的知識に基づいて注射薬の種類、組み合わせ、
量、投与方法等を決定することは内科系治療の基本である。
しかしながら、注射については投薬の処方料に相当する評価
が存在しないため、注射処方に関する技術評価を新設すべ
きである。
注1 入院中の患者に対し、注射薬の投与開始日及び追加投与
(種類の異なる注射薬に限る。)の行われた初日に算定する。
【対象】 入院中かつ注射薬の投与を必要とする患者。
現
行
注2 当該日の注射薬の種類数が6種類以上の場合は、1処方につき
50点を、11種類以上の場合は1処方につき160点を加算する。
注3 当該日の注射の薬剤料及び特定保険医療材料料を合算した
点数が10,000点以上である場合は、1処方につき60点を加算
する。
提
案
グリーンブック ver.2 内保連負荷度ランクと
【既存の治療法との比較、有効性】 出典:内保連
内科系技術の適正評価に関する提言 より
図表1 治療方針の決定に30分以上の時間がかかったケースの割合
内保連で収集したデータ※1を用い、主治医の担当患者別・日別に診療の負荷を分析したとこ
ろ、「注射の処方技術」との関連性として以下(1)~(6)が確認された。
(1) 「前日と比較して処方が新たに開始された注射薬がありの日」は、「なしの日」と比較して
主治医の治療方針決定にかかる所要時間が有意に長い。(30分以上かかったケースの
割合:21% vs 11%、図表1左)
(2) 「注射の種類数」と治療方針決定にかかる所要時間には有意な関連性があり、種
類数が多い日ほど、所要時間が長い。( 30分以上かかったケースの割合: 0種類
…11%、1~5種類… 16%、6~10種類… 21%、11種類以上… 37%、図表1右)
(3) 「注射の薬剤料および材料料が1万点以上の日」は、「そうでない日」と比較して主治医
の治療方針決定にかかる所要時間が有意に長い。( 30分以上かかったケースの割合:
25% vs 17 % )
図表2 処方開始注射薬の有無別 知識判断の負荷との関係
(4) 「注射薬の投与開始日および種類の異なる注射薬の追加投与が行われた日」は、
それ以外の日と比較して主治医の負荷が有意に高い。(図表2)
(5) 投与している「注射の種類数が多い日」ほど、主治医の負荷が有意に高い。
(6) 患者の年齢や疾患等の交絡因子を調整した場合も、「注射薬の投与開始日および
種類の異なる注射薬の追加投与が行われた日」および「注射の種類数が多日」は、
治療方針決定にかかる所要時間に関連する独立因子である。
※1 DPC病院96施設から収集した2018年4~9月退院分の症例について、主治医1,629名に行ったアンケートの調査結果。
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