提案書18(3402頁~3601頁) (8 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
終末期の医療・ケアに関する制度的枠組みの国際比較
森川岳大
年報 公共政策学,2020.03,14, 137-158
4)概要
高齢者のACP、ADの概念と効果、イギリス、オーストラリア、台湾、韓国、日本の政策動向に関する比較検証を行った。入
院期間の短縮効果、終末期の希望の尊重、遺族の満足、本人と家族の医療に対する満足度の向上、遺族の不安やストレス・
うつ状態の軽減効果、QOLの向上と医療費削減効果が示されてている。日本でも本人を交えての意思決定がQOL評価が高くな
ることが示されている。アメリカ、オーストラリア、ドイツ、スペイン、シンガポールでは、事前指示に関する法整備や制
度構築が行われ、ACPの取り組みが行われている。台湾では2000年に事前指示関連法が制定され国策としてACP普及をおこ
なっている。タイや韓国でも事前指示関連法を制定。イギリスにおけるACPは、教育プログラムの提供、認定制度の構築、
情報共有システムによるACP記録の共有のための環境整備が行われている。オーストラリアのACPは、国家プログラムにおい
て、情報提供、電話相談サービスの提供、教育セミナー開催がされている。台湾では、2015年から入院患者を対象にACPを
実施し、ACPを行うすべての医療提供者には教育プログラムの提供が行われている。2018年に発表された施行細則では、ACP
が行える病院は、市政府が指定する病院評価に合格した200床以上の病院であること、実施するスペース、スタッフ、チー
ムや記録の保管を要件に定めている。
⑯参考文献2
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
⑯参考文献3
4)概要
国内外のアドバンスケアプランニングに関する文献検討とそれに対する一考察
大濱悦子,福井小紀子
Palliat Care Res 2019; 14(4): 269-79
国内外のACPを比較した。日本では2018年に入ると、診療報酬改定にて緩和ケアの対象が心不全にも拡大した影響を受け、
心不全の緩和ケアの実態調査が実施された。また、POLSTを使用した呼吸器疾患患者を対象とした実践報告も行われ、慢性
疾患患者へのACPが徐々に普及する中で、地域在住の独居高齢者を対象としたACPの促進要因・疎外要因の検討がなされるよ
うになった。
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
日本におけるアドバンスケアプランニング研究に関する統合的文献レビュー
谷本真理子、介田ゆみ、和泉成子
Palliat Care Res 2018; 13(4): 341-55
4)概要
日本におけるACPに関する研究の統合的レビュー。記述研究では、2015年以降は終末期ケアの希望の伝達方法、ACPの必要性
の認識度や話し合いの実施状況、意向確認のタイミングに関する質問等、ACPの定義にある本人の価値・希望を理解、共有
するためのプロセスとしての話し合いに焦点をおいた項目を含む論文が散見されるようになった。記録調査では、地域医療
連携センターにおけるALS患者の意思決定における合同カンファレンスの記録を対象とした調査があり、どのように患者、
家族から治療への意向を調査し、チームとして方針を立てていくかが示されていた。
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Duchenne型筋ジストロフィー患者に対するアドバンス・ケア・プランニングの経験
野崎章仁、柴田実、佐々木彩恵子、森未央子、森篤志、井上寛治、石原万里子、楠隆、藤井達哉
脳と発達、2020;52(6)、397-402
4)概要
Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)は、疾患管理の進展から生命予後は30歳を超え、療養の場も病院から在宅へと移行し
ているが人生最終段階の指針はない。今回22~23歳の3症例に対して厚労省提示のACP指針に沿って対応した結果、本人の意
向に沿った対応が可能となり、本人家族の意向を尊重する治療、ケアの選択が実施できることが提示された。
⑯参考文献4
⑯参考文献5
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