提案書18(3402頁~3601頁) (48 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
701102
提案される医療技術名
ステロール分画
申請団体名
日本動脈硬化学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
01内科
03循環器内科
関連する診療科(2つまで)
06糖尿病内科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
ステロール分画
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する
有
令和4年度
追加のエビデンスの有無
無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
シトステロール血症は、常染色体劣性遺伝をとる遺伝性脂質代謝異常であり、植物ステロールの一種であるシトステロール
の排泄低下により血中又は組織にシトステロールが蓄積する。本技術は、シトステロール血症を疑う患者に対し、確定診断
目的に、ステロール分画をガスクロマトグラフ(GC)法を用いて測定する。
文字数: 145
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
シトステロール血症
「原発性高脂血症に関する調査研究班」によるシトステロール血症(指定難病)の診断基準において、血清シトステロール
濃度測定が必須となっている。
シトステロールを含むステロール分画(シトステロール、カンペステロール、ラトステロール)は、ガスクロマトグラフ
(GC)法による検査系が確立されており、健常者における性別基準範囲が報告されている。ステロール血症の患者は、健常
者よりもシトステロールおよびカンペステロール値が優位に高いことが明らかとなっているが、臨床では血清シトステロー
ル濃度測定が未保険のため実施されておらず、確定診断のために保険収載の必要性があると考えられる。
文字数: 282
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
臨床所見、血液検査所見、家族歴からシトステロール血症が疑われる患者、あるいは家族性高コレステロール血症や脳腱黄
色腫症との鑑別を要する患者(小児を含む)
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
血清シトステロールを含むステロール分画(シトステロール、カンペステロール、ラトステロール)をガスクロマトグラフ
(GC)法で測定する。主として確定診断時に実施され、その後、患者の状態把握や治療方針決定においても実施される(年
1回程度)。【参考文献2より】
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
D
番号
D007
医療技術名
中性脂肪、HDL-コレステロール、総コレステロール、LDL-コレステロール
既存の治療法・検査法等の内容
【治療法】本疾患の根治療法はなく、対症療法(食事療法・薬事療法)が主となる。
【検査法】本疾患を疑う患者の診断補助として、脂質異常(高脂血症)に関連する検査が実施されている。
以下の契機により診断に至る事があるものの、正確な診断に至る例は極めて少ない。また、シトステロール血症は家族性高
コレステロール血症(FH)の鑑別診断としても重要である。
●乳児期に特に母乳保育に伴い、著明な高 LDL コレステロール血症(300mg/dl~900mg/dl)を呈し、
ホモ接合体性家族性高コレステロール血症類似の若年性皮膚黄色腫を呈することを契機に診断される。
●成人例では、早発性冠動脈硬化症を契機に診断される例、また家族性高コレステロール血症が疑われるが、
食事療法が著効することから診断に至るケースがある。【原発性脂質異常症に関する調査研究班シトステロール血症よ
り】
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
一般的な臨床検査では植物ステロール値を測定しないため、シトステロール血症は過小診断されている可能性が高い。本技
術のステロール分画測定により、診断基準に従った本疾患の確定診断が容易となる。
未治療のシトステロール血症患者では、早発性冠動脈疾患により生命予後が規定され、不良となることが多いが、診断に基
づく適切な治療により、血中のコレステロール値およびシトステロール値を10%~50%低下させ、重症化を予防することが
できる。
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