提案書18(3402頁~3601頁) (37 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
700101
周術期血糖管理料
日本糖尿病学会
【技術の概要】
糖尿病を専門とする医師が、メディカルスタッフ
とのチーム医療により、糖尿病患者に対して、
周術期(手術2週間前から手術2週間後)に頻
回の血糖測定(1日4回以上)もしくは持続血糖
モニターによる血糖管理およびインスリン療法
を行い、血糖管理を行う。
【既存の治療法との比較】
現在は、手術前の全身状態を把握するための諸検査をすることは可能
であるが、安全に手術を行うために不可欠な糖尿病を専門とする医師お
よびメディカルスタッフからなる医療チームによる頻回血糖測定(あるい
は持続血糖モニター)に基づいたインスリン療法は管理対象となってい
ない。また、手術後に、呼吸心拍監視、経皮的動脈血酸素飽和度測定
などにより、術後の病態の変化を管理することは可能であるが、手術に
よるストレスで大きく変動する血糖を糖尿病を専門とする医師およびメ
ディカルスタッフからなる医療チームが頻回血糖測定(もしくは持続血糖
モニター)に基づいてインスリン療法を行い全身管理することについても
管理対象となっていない。
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
【対象疾患】
手術を必要とする糖尿病患者に対して、糖
尿病を専門とする医師およびメディカルス
タッフからなる医療チームが、頻回の血糖測
定もしくは持続血糖モニターによる血糖管理
およびインスリン療法を行い、周術期の血糖
管理を行った場合。
血糖値
測定
あり
なし
糖尿病患者に対する周術期の厳格な血糖コントロールは、術後感染と
再入院を減らすことが示されている。
手術前後2週間は、一日4回以上の血糖測定を行い、それを糖尿病を専
門とする医師が管理してインスリン療法を行うため、月120回以上の血糖
自己測定器加算分(1490点)と在宅自己注射指導管理料(複雑な場合:
1230点)と同じ扱いとして算出した。
専門医
データ
数
入院後
発症
発生
割合
リスク
比
あり
166
17
10.2%
0.21
なし
27
13
48.1%
1
あり
341
64
18.8%
0.49
なし
79
30
38.0%
1
P値
<0.01
<0.01
在院
日数
5.4
6.0
5.0
3438 6.6
P値
<0.01
<0.01
血糖値測定ありにおける糖尿病を専門とする
医師有無別の入院後発症疾患発生患者に関し
ては、糖尿病を専門とする医師ありの場合に
有意に入院後発症疾患発生患者が少ない。
糖尿病を専門とする医師による適切な周術
期の血糖管理は、創部感染をはじめとする
術後合併症を減らし、入院期間の短縮、さら
には、医療費の増大を防止する。