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提案書18(3402頁~3601頁) (89 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

705201

セルブロック法による病理標本作製および免疫染色(免疫抗体法)(乳癌の追加)

日本乳癌学会

背 景

【技術の概要および既存の方法との比較】
通常の細胞診標本

胸水・腹水などの体腔液は、細胞診標本に用いられるが、組織



セルブロック法の実際

採取はできない。免疫染色による種々検討のためには穿刺吸引
検体等を用いたセルブロック法による病理組織標本作製が必要
適切な乳癌治療にはバイオマーカー検索によるサブタイプ分類



が必須(ER, PgRなどホルモン受容体やHER2)

穿刺吸引
ブロック作製

遠心

セルブロック法で
は、複数の切片が
作製可能であり、
乳癌診療に必要な
パパニコロウ染色
免疫染色を行うこ
染色された標本のみであり、 とができる
良悪性の判定は可能である
が、
他検討は困難

【対象疾患】

転移再発巣における乳癌細胞の同定(GATA-3等のマーカー検索)



Ki-67

HE染色

【有効性及び診療報酬上の取扱い】
1.

セルブロック法でのER, PgR染色は信頼できる

2.

セルブロック法でのHER2染色は組織と同等

3.

セルブロック法によるサブタイプ分類に基づく治療は妥当

1.

2.

CD3

CD20

3.

calretinin

◉ T細胞性リンパ腫, ✖ B細胞, ✖ 中皮腫
体腔液に含まれる腫瘍細胞の由来同定は、
セルブロック法を用いた免疫染色でのみ可能

肺癌, 悪性中皮腫, 胃癌, 大腸癌, 卵巣癌,
悪性リンパ腫では既に認可されている

乳癌診療ガイドライン(2022年版)にセルブロック法を用いた
標本作製および検討は技術的に実施可能としてステートメント発出

N000 病理組織標本作製セルブロック法860点
N002 免疫染色(ER 720点,PgR690点,HER2 690点)
合計2960点

予想影響;2960点x500 =1,480,000点

要 望

乳癌患者;年間約10万人、5%に遠隔転移(5000人).

セルブロック法による標本作製と免疫染色について、

うち、胸腹腹膜転移は約5-10%であり、約500人程度/年が対象
3490

乳癌への適応拡大を希望します。

1. Williams SL, et al. Int J Clin Exp Pathol. 2009; 2:476–480. 2. Nishimura R, et al. Diagn Cytopathol. 2016; 44:274–279. 3. Matsui A, et al. Oncotarget, 2019; 10(55):5680-5689