令和7年度厚生労働省予算案の主要事項 (21 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/25syokanyosan/index.html |
出典情報 | 令和7年度厚生労働省所管予算案関係(12/27)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
➢次世代バイオ医薬品の製造・開発を担う人材の育成支援
次世代バイオ医薬品等創出に向けた人材育成支援事業
令和7年度当初予算案
1 事業の目的
医政局医薬産業振興・医療情報企画課
(内線8485、8463)
1.4億円(30百万円)※()内は前年度当初予算額
〇 バイオ医薬品は今後の成長領域であるが、我が国はそのほとんどを海外に依存し、国内製造されていない現状があり、経済安全保障上問題であるほか、
国内のバイオCMO/CDMOも限られることから水平分業が進まず、バイオ医薬品の新薬開発にも支障が生じている。
〇 これまで厚生労働省では、バイオ医薬品開発等促進事業において、高度専門人材育成のための研修を行ってきたが、
・ 国内製造に対する需要を鑑みると、より多くの人材を育成していく必要がある
・ 実際の設備を用いた製造(スケールアップ)等の経験がなければ即戦力とならないが、各企業で実生産レベルの実習は困難である
との声があがっている。また、新規医薬品のうちバイオ医薬品が占める割合が増加することに伴い、今後、特許切れのバイオ医薬品も増加していくことが見込ま
れる。
○ 令和4年度に策定したバイオシミラーの普及目標達成にあたり、安定的な供給を確保することが重要であるため、国内においてバイオ医薬品の製造技
術を持つ人材の更なる育成を中心として、製造能力強化に関する支援をあわせて実施する必要がある。
2 事業の概要・スキーム
○ バイオ医薬品の製造に関する課題や解決策を関係者間で共有し、連携を強化するとともに、以下の支援を進める。
支援メニュー(対象:製販企業、CMO/CDMO)
○ バイオ専門人材の育成を中心として、
・ バイオシミラーを含むバイオ医薬品の国内生産能力増強
・ バイオ医薬品製造業者の国際競争力強化、水平分業推進
等により、国内の医薬品シーズを成功に導く。
技術開発
4 事業実績
①研修施設での人材育成支援
○ 製薬企業の社員等に対して、バイオ医薬品の製
造技術、開発ノウハウ等に関する基礎的な研修プロ
グラムを実施し、抗体医薬、新規モダリティを対象とし
た研修を行う。
遺伝子、細胞等
への展開
製造能力強化
必要な人材の確保
製造課題の
共有・解決
3 実施主体等
②【拡充】実践的技術研修の実施
厚生労働省
①
②
委託
○ ①研修の上乗せとして、製薬企業等の実生産
設備を利用することに対し、受講費を半額支援する。
○ 1年間の研修プランにより、一連の製造作業を
一人で実施出来る製造技術者レベルを目指す。
人材育成
技術研修事業の受講者数 ○座学研修:37名
○実習研修:43名(令和5年度実績)
民間事業者等
➢医療系ベンチャー・トータルサポート事業(MEDISO)の機能強化
医政局医薬産業振興・医療情報企画課(内線4059)
創薬基盤強化支援事業
令和7年度当初予算案 9.3億円 (4.4億円) ※()内は前年度当初予算額
1 事業の目的
政府一丸となりスタートアップを産み育てるために策定した「スタートアップ育成5カ年計画」等に基づき、厚生労働省においては、国民の健康の維持・向
上、世界の医療水準の向上を担う医療系ベンチャーの振興政策を大胆に展開していく必要がある。我が国の医療系ベンチャーを取り巻くエコシステム構築とと
もに、成功事例の創出を加速させるため、開発早期から製薬企業・VCの視点を取り入れる開発促進支援のほか、海外エコシステムとの接続強化のための広報活
動、支援機関のHub化等、ベンチャー支援施策の強化・拡充を図る。このため、「医療系ベンチャー・トータルサポート事業(MEDISO)」の強化・拡充を図
るとともに、令和7年度から3年にわたる国庫債務負担行為を要求して、途切れのない支援を実施する。また、創薬エコシステムの実現に向けた政策を国内外
に示すことが必要であり、外資系の製薬企業・VCもメンバーとする官民協議会を設置する。
2 事業概要・スキーム
トータルサポート事業
トータルサポート事業
・アカデミアによる基礎研究以降、VCから資金調達するまで
の死の谷を越えるため、製薬企業やVCとの意見交換を通じ
て開発プロセスの最適化を図るとともに、海外人材も含む
アクセラレーターによる支援を提供する。
・海外エコシステムとの接続強化のため、海外でのイベント
開 催 、 海 外 VC と の マ ッ チ ン グ や 、 創 薬 人 材 の ネ ッ ト
ワークを有する者が国内外クラスターを巡回訪問しクラ
スター間の連携・交流を促進するとともに、日本の薬価・
薬事規制等について海外広報活動を実施する。
・医療系ベンチャー振興施策の中心となっているMEDISO事
業を「医療系ベンチャー支援機関のHub」として機能する
ことを目指すとともに、ネットワーク形成のために月例交
流会を実施する。
・アカデミア・ベンチャーから、薬事・保険・研究開発・ベ
ンチャー振興等に関する意見を受け付けるとともに、具体
的な解決策を検討するためのWGを開催。
官民協議会の開催
官民協議会の開催
支援プログラム
事務局
相談受付・面談
支援調整等
◆ 既存プログラムに加え質の高い支援施策の拡充
アクセラレーションプログラム
シーズ開発促進支援プログラム
【成功事例の加速、実用化支援】
海外広報活動・クラスター間の交流促進
【エコシステム構築・海外展開支援】
支援機関のHub化・ネットワーク形成
意見募集窓口の設置
【エコシステム構築】
広報強化・Hub機能
各分野のサポーター(専門家)
70名程度をプール
医療系ベンチャーのワンストップ窓口とし
て、 各種支援機関や支援プログラムの情報
法規制対応・事業戦略・
資金調達・国際展開 等
を一元管理、情報発信。
支援機関・支援者コミュニティを形成。
広報活動
支援連携強化
海外エコシステム
海外ベンチャー
支援申込
情報収集等
支援
ベンチャー・アカデミア
連携
官民協議会
官民協議会の議論に基
づく創薬エコシステム
育成施策の実現施策の
継続により、外資系企
業・外国資金等を呼び
込み、海外の実用化ノ
ウハウを有するアクセ
ラレーター人材を確保
し、育成する。
3 実施主体等
〇実施主体:委託事業
(民間企業等)
支援者・支援団体
4 事業実績
<MEDISO相談支援実施件数>
〇2023年度:284件
・創薬エコシステム育成施策の方針や進捗状況について、外
資系企業のニーズも踏まえて議論を行う。
-19-