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参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (132 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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例をモデルに当てはめて示すことで医師と患者の頭の中の乖離とモデルの位置付けを再確認する。その
後、医師と患者の問題・役割を共有し、ゴールを共有していくという流れを示す。最後に、PCCM のモデル
に戻って、全体の流れを再確認する。このようにモデルと事例の複数の往復で PCCM のモデルの活用方法を
理解していく。
家族志向のケアに関しては、「家族志向のプライマリ・ケア」(松下明. 2006) 39で示されている家族を評
価する手段としての家族図、家族ライフサイクルを紹介する。具体例として 20 歳の女性、喘息の既往があ
り、小児病院に通院していたが、大学進学を機に総合診療科に紹介された 9 歳の弟が発達障害である事例を
考えてもらう。この母は義理の母の介護 もしている。この事例について、家族図を記載するルール
( https://www.mhlw.go.jp/sisetu/musashino/22/syakai/sodatenote-betu.pdf )を示したうえで、それに
基づき家族図を記載してもらう。さらに家族の関係性、問題点や介入方法を抽出する。また、事例を通じて
家族ライフサイクルの視点で今後起こりうる問題点を予測し、母は子どもの巣立ちと幼児を育てる時期であ
り、さらに姑を介護する状態で家族内の役割が重複していることをイメージしてもらう。最後に、医師と家
族との関わりについて説明し、具体的にどのようなときに医師は家族とかかわるのか、どの程度関わるのか
について、以下の表を使って紹介する。
38F

医師と家族の関わり方 39
患者個人に対する家族志向の面談

通常の受診での家族面談

家族カンファレンス

状況

急性の医学的問題
自然軽快する問題

小児の健診
産前・産後ケア
慢性疾患のケア
アドヒアランス不良

入院
終末期
退院時支援
重大な家族問題

対応する頻度

60~75%

25~40%

2~5%

診療時間

10~15 分

15~20 分

30~40 分

準備

通常の診療の範囲内

家族メンバーに来院を依頼

事前の計画と参加者への調整

4)誰が教えるのか?
総合診療科の教員 1 名
5)講義・実習等の時間はどのくらいか?
系統講義全 7 回(1 回 90 分)の中の 1 回
6)講義・実習等の場所はどこか?
大教室(講義で人が密になるようであれば、オンラインだけ、あるいは対面とオンラインのハイブリッド形
式でも可能)
7)教える学生の数は何人程度か?
臨床実習前の医学生 120 人程度
8)カリキュラム評価
評価のために行った試験の答案の内容から講義による学生の到達度を判定する。また、学生から系統講義終
了後のアンケートを集め、講義内容や形式についての感想や意見を募集する。

39

松下明. 家族志向のプライマリ・ケア; 丸善出版: 2006.

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