よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (212 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ぶことにつながる。
*1分間指導法 One Minute Preceptor Model
臨床現場での指導ノウハウの 1 つ。以下の 6 つのマイクロスキルからなる。







評価・計画を述べさせる
根拠を確認する
一般的な原則を教える
良かった点を誉める
誤りを訂正する
更なる学修を勧める

3)患者の視点から
充分な時間をとってベッドサイドに来てくれる学生は、話し相手として歓迎されるだけでなく、医療者との
情報伝達役としても役立つことがある。また、医学生の教育に協力することによって、自己効力感も生じると
言われており、患者参加型医療の推進につながることが期待される。
(1)学生が受け持ち患者に接するときの注意点
1)医療面接と身体診察は、患者の心身状態に配慮し時間をとりすぎない。時間がかかるのであれば、何回か
に分けて行う。
2)大部屋の患者の場合、他者に聞かれて困る可能性が少しでもあれば、面談用の個室を使う。
3)診察にあたっては患者の心身状態に配慮することが必要だが、過剰に遠慮しないこと。主治医のつもりで
行う。
4)訪室の予定はあらかじめ患者と相談して時間を決め、その時間を守る。その際、患者の日々の経過を把握
するため、朝訪れることが望ましい。
5)実習の開始、終了時及び廊下で会ったときの挨拶など礼を失さない。
6)最低1日1回はベッドサイドでゆっくりと患者とのコミュニケーションをもつこと。その際、できるだけ
聞き役になるように努める。
7)他科受診、リハビリテーション、検査等の予定を把握し積極的に付き添う。
8)最初に訪ねたときに「私には何でも尋ねて下さい。学生なのですぐお答えできないことはあると思います
が、主治医の先生や他の先生にお伝えして、できるだけお答えするようにします。」などと述べておく。
9)まだ決定していない診断や治療方針については決して伝えてはならない。例えば「癌ではないでしょう
か」と尋ねられたときには、「癌ではないかとご心配なのですね。しかし、私にはよくわからないので、
○○さんが、ご自分が癌ではないかと心配されていることを主治医の先生に伝えます。」などと答えるよ
うにする。

(2)指導医が患者診療から離れた教育プログラムを実施する際の注意点
1)診療に必要な知識の学修については、最小限の講義は必要な場合もあるが、学修効果を高めるタイミング
としては、診療に必要な知識をまず尋ね、本人が知らない(つまり診療ができない)ことを自覚した後に、
自己学修を促すのがよいとされている。
2)担当患者の診療以外で症例学修を行う場合は、臨場感を持たせたシミュレーション形式の問題基盤型学習
(Problem-based Learning)の実施を考慮する。
3)侵襲的医行為、羞恥的医行為を学生が患者に実施する場合、自大学で事前に決定した学生に許容される医
行為であること、また、学生には事前にシミュレーターなどで練習させ、当該技能について一定の水準が
満たされていることを確認しておく。(例:清潔操作、採血、静脈注射、心肺蘇生、縫合、導尿、泌尿・生
殖器の診察等)
202