参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (18 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html |
出典情報 | 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》 |
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CATO で混乱が生じないように調整を行った(文部科学省ホームページに掲載)。
令和 3 年に、医学生の臨床実習における医業が法的に位置付けられたことを受け(法施行は令和 5
年)、厚生労働省において「医学生が臨床実習で行う医業の範囲に関する検討会」が開催され、報
告書が出された。モデル・コア・カリキュラム改訂においてはこの検討会委員及び事務局である
厚生労働省と緊密な情報交換を行い、診療参加型臨床実習実施ガイドライン等に反映させた。
医師国家試験との整合
令和 2 年 11 月には、厚生労働省の医道審議会 医師国家試験改善検討部会において「医師国家試
験改善検討部会 報告書」が出され、出題基準等に関して記載されている。
医師国家試験の内容が、大学の医学教育に大きな影響を与えるのは自明である。モデル・コア・
カリキュラムは医師国家試験と整合をとるべきであるという考えにたち、上記報告書に記載があ
る「(国家試験の)ブループリントの各論について出題する疾患を厳選すること」に配慮してモデ
ル・コア・カリキュラムに記載する疾患について検討を加えた。
モデル・コア・カリキュラムの改訂が行われて翌年に大学のカリキュラムが変更されることが多
いこと(令和 2 年度医学教育モデル・コア・カリキュラムの次期改訂に向けた調査・研究による)、
カリキュラム変更後の学生が卒業するまでに 6 年を要して医師国家試験を受験することを考慮し
て、引き続き、モデル・コア・カリキュラムと医師国家試験出題基準の整合について継続的な見
直しを行っていくことが重要である。
シームレスな診療参加型臨床実習の推進
旧版において、卒後の臨床研修の目標との整合が図られ、卒前実習 2 年+卒後研修 2 年のスコー
プが示された。
モデル・コア・カリキュラム改訂においても、臨床実習と臨床研修が連続した一貫性のあるもの
として理解を深めるように、臨床研修制度を所管する厚生労働省などと連携するとともに、診療
参加型臨床実習実施ガイドラインの中でその一貫性について触れられている。
国際標準への対応
国際的な医学教育認証を行なっている日本医学教育評価機構(Japan Accreditation Council for
Medical Education、以下「JACME」とする。)は、大学の医学教育に大きな影響を与えている。領
域 2 の教育プログラム、領域 3 の学修者評価に対する JACME による評価は、モデル・コア・カリ
キュラムに基づく各大学のカリキュラムへの評価の構造となっているため、JACME とモデル・コ
ア・カリキュラムの整合をとることは、大学及び学修者にとって重要である。
このため、JACME と複数回の協議を行い、お互いの整合をとった記載に努めた。
4.スリム化の徹底と読み手や利用方法を想定した電子化
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スリム化
モデル・コア・カリキュラムのスリム化は従前からの課題であり、医学と医療の進歩によって新
規の学修目標が増加していく中で、厳選すべき学修目標について、専門のチームを編成して全体
で取り組んできた。
希少疾患の削減は有用な視点である。それぞれの資質・能力が「卒業時」のアウトカムを想定し
た記載とした経緯からも、専門医レベルの記載が必要かどうかの検討を行った。知識領域(専門知
識に基づいた問題解決能力:PS)においては、旧版に記載された疾患について、医師国家試験の出
題基準を含めた包括的な検討を加えた。
学修目標では、疾患、身体診察、主要症候、主要な臨床・画像検査、基本的臨床手技等を別表化
して整理することにより、読み手にとって理解しやすい構成を目指した。
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電子化
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