参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (21 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html |
出典情報 | 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》 |
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研究の発信と研究倫理についても学修項目を設定している。
専門知識に基づいた問題解決能力(Problem Solving : PS)
「医学及び関連する学問分野の知識を身に付け、根拠に基づいた医療を基盤に、経験も踏まえなが
ら、患者の抱える問題を解決する。」として、単なる記憶による表面的な知識だけでない、より高
いレベルでの専門知識の応用を目的とした。
旧版で「C 医学一般」の項目の中に散在して表現されていた「基礎医学」を第 2 層に明示し、今の
時代に必要な基礎医学の知識について再構成を行った。
旧版の「D 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療」に記載されていた「臓器毎及び全身
におよぶ疾患」を別表化して理解しやすくするとともに、基本となる疾患に「●」を付して明示し
た。基本疾患については、医師国家試験の必修の基本的事項を参考にしつつ、高頻度疾患、複数の
領域ないし深い基礎医学の知識が必要な重要病態、頻度は低いが見逃してはならない疾患などを、
医学部卒業時に求められるレベルを考慮して選定している。
旧版の 「D 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療」に記載されていた「人体各器官の
正常構造と機能、病態、診断、治療」を、主に系統別に別表化して全体像を理解しやすくした。
同じく旧版の「E 全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療」に記載されていた成長と発達(改訂
版では小児)、遺伝医療・ゲノム医療、免疫アレルギー、感染症、腫瘍などについても同じ構造で
表記し、別表化した。
情報・科学技術を活かす能力(Information Technology : IT)
今後ますます情報・科学技術の医療・医学への活用が進むことを考慮して新設された医学生の資
質・能力である。
「発展し続ける情報化社会を理解し、人工知能等の情報・科学技術を活用しながら、医学研究・医
療を実践する。」と学修の目的を設定した。
この前提のもと、「情報・科学技術に向き合うための倫理観とルール」、「医療とそれを取り巻く社
会に必要な情報・科学技術の原理」、
「診療現場における情報・科学技術の活用」の 3 つの観点に整
理して学修目標を設定した。
患者ケアのための診療技能(Clinical Skills : CS)
「患者の苦痛や不安感に配慮し、確実で信頼される診療技能を磨き、医療の質と患者安全を踏まえ
た診療を実践する。」を目的とした。
「診療技能とは何か」という問いから出発し、「患者の情報収集」、「患者情報の統合、分析と評
価、診療計画」
、
「治療を含む対応の実施」、「診療経過の振り返りと改善」の 4 つに学修目標を整理
して、診療技能の内容とは何かを明確化した。
「身体診察」
、「基本診療科」
、「主要症候」、「主要な臨床・画像検査」、「基本的臨床手技」を別表化
して読みやすくする工夫をした。
安全で質の高い医療の実践という重要な観点にもとづき、「医療の質と患者安全」の項目を配置
し、安全で質の高い医療の実践が診療技能における学修目標であることを明確化した。
コミュニケーション能力(Communication : CM)
「患者及び患者に関わる人たちと、相手の状況を考慮した上で良好な関係性を築き、患者の意思決
定を支援して、安全で質の高い医療を実践する。」とし、「コミュニケーション能力」の目標は第
一義的に「患者とのコミュニケーション」にあることを示した。
「言葉遣い・態度・身だしなみ・配慮」、「患者の意思決定支援とわかりやすい説明」、及び「患
者・家族のニーズ把握と配慮」を 3 つの柱として構成している。
多職種連携能力(Interprofessional Collaboration : IP)
「医療・保健・福祉・介護など患者・家族に関わる全ての人々の役割を理解し、お互いに良好な関
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