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参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (176 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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(4)インシデントや院内暴力発生時の対応
診療参加型臨床実習では、他の病院職員と同様に、学生も病院の医療安全管理部門の管理下に入るため、病
院職員と同様のマニュアル(院内安全対策マニュアル等)を理解し、常に携帯し、それにしたがって対応するよ
う、医療安全管理部門と協働して指導する必要がある。 また、学生が関係したインシデントの報告方法を整
理し決定しておく必要がある。
(院内暴力対策の例)
院内における暴力・暴言等発生時の対応
適応レベル
レベル 1 暴言・セクシャルハラスメント

「ばかやろう」、「アホ」、「ふざけんじゃない」等の侮辱、又は名誉を棄損する言動(侮辱罪、名誉棄
損罪)

性的な関心・欲求に基づく内容の確認
レベル 2 脅迫・暴力行為及び器物の破損

「脅迫」は言葉による不当な要求、相手を不利な立場に追い込み損害を与えることを示唆する内容(恐喝
罪、脅迫罪)

「暴力行為」は身体には触れるが、傷害には至らないもの(暴行罪、威力業務妨害罪、偽計業務妨害罪)

「器物破損」はその名の通り、設備や備品、機械、装置等を壊すもの(器物損壊罪)

しつこく居座る、何度も電話をかけてくる、ストーカーまがいの行動

セクシャルハラスメント(身体的接触を伴うもの)

凶器となりうる物体を所持し、注意に従わず放棄しない行為
レベル 3 治療を要する障害

叩かれた、殴られた、蹴られたなど。一般に傷害と判断されるもので、精神的な障害を含めて、その後
の業務に支障を来す程度のもの(治癒までに約 1 週間以内程度の休業を要するもの)
ただちに警察に通報する(傷害罪、威力業務妨害罪)
レベル 4 重大な傷害事件(死亡事故を含む)(傷害罪、傷害致死罪、殺人罪)

入院を要するか、治癒までに約 1 週間以上の休業を要するもの。精神的な障害も同様

傷害を起こすことを意図して、刃物や器物を用いての暴力等

事件性を有するものは全て含まれる
ただちに警察に通報する
※なお現行犯の逮捕(身柄の確保)は一般人でも行うことが出来る(刑事訴訟法)
発生時の対応
レベル 1、2 平日:保安安全対策室長(PHS○○○○○)あるいは医療サービス係(内線△△△△)に連絡。当事
者等が説得に応じない時は 110 番通報する
レベル 3、4 ただちに 110 番通報する
【通報内容】
□発生時刻
□発生場所
□被害を受けるに至った経緯
□関係者及び目撃者の有無
□怪我の状況
□その他
1. 怪我人が出たら、ただちに医師に治療を要請すること。
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