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参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (167 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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Ⅱ. 実施体制・実施環境
1. 実施組織
導入した診療参加型臨床実習をより効果的な実習に改善していくために、学生の診療参加に対応できる組織体
制を整備して取り組む必要があり、以下の点が重要である。
(1)組織的に取り組むこと
1)医学部長、教授会、教務委員会、事務部、医学教育センター等の教育組織の役割の強化と、大学病院、実習
協力病院との円滑な連携により、臨床実習全体として一定の水準が保てるように管理する。
2)医学部として統一する事柄と、各臨床科に決定が委ねられる事柄を分ける。
(2)教育機能をもった診療体制を構築すること
教育機能をもった診療体制を整備する。すなわち、学生が診療チームの中に組み込まれ、学生の果たす役割と
責任の重さが段階的に増加するような制度をつくる。
(3)指導医、診療チーム、病棟職員等の教育能力の向上
診療に参加することに対する学生の自覚を促すとともに、指導医、診療チーム、病院職員等の理解を促し教育
能力を向上させる。<ファカルティ・ディベロップメント(以下「FD」という。):教員・指導医・指導者向け
研修会、スタッフ・ディベロップメント(以下「SD」という。):事務職員向け研修会>
また、以下の実習関係者の役割を明確にし、的確に役割を果たせるよう、実習統括部門を整備し、診療参加型
臨床実習を実施する組織全体を統括する必要がある。
① 医学部長と医学部教授会
② 教務委員会、事務部、医学教育センター等
③ 大学病院、実習協力病院
④ 各診療科における実習責任者及び実習統括者
⑤ 各診療チームを指導する医師
⑥ 研修医
⑦ 学生
⑧ 医師以外の医療職
2.実習統括部門の整備
全学的な実習体制の整備をはじめ、今後の診療参加型臨床実習の充実にかかる<実施→評価→改善>の改革サ
イクルを実行するシステム構築、課題の解決に大きく寄与することが期待される。実習統括部門に想定される役
割を以下に列挙する。
(1)
(2)

診療参加型臨床実習の意義の明確化
医学部としての学修目標

(3)

診療参加型臨床実習前の準備教育の設計

(4)

学生が配属される時期と期間の設計

(5)

必修制・選択制・希望制の設計

(6)

配属先の決定(全科、主要な科、受け入れを希望する科)
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