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参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (216 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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【評価の基準例】
1)病歴:①初診外来の場合は現病歴で聞くべきこと(症状の部位・性状・程度・経過・状況・増悪寛解因子・
随伴症状・患者の対応)を聞いたか。最低限聞くべき他の項目(既往歴・アレルギー・内服薬・女性の月経と
妊娠)を聞いたか。状況が許せば聞くべき他の項目(生活状況・家族状況・嗜好等)を聞いたか。正確で十分な
情報を得たか。②入院中の患者の場合はでその時点で把握しておくべき情報をしっかり聞けたか。
2)身体診察:その時点で取ることが望ましい項目をチェックしたか。鑑別診断を立てるために取るべき項目
をチェックしたか。患者に何をするかを説明し、不快感や遠慮に配慮したか。
3)コミュニケーション:患者が話しやすいように話を聞いたか。視線や表情や姿勢等の非言語コミュニケー
ションで不快感を与えなかったか。患者の解釈モデルや心理社会面についても情報を引き出したか。患者の
理解度を確認したか。
4)臨床判断:診断的検査を適切に選択し、指示・実施したか。患者にとっての利益とコスト・リスクを考慮
したか。可能性の高い疾患、見落としてはいけない疾患を考えたか。
5)プロフェッショナリズム:患者に対して敬意、思いやり、共感を示し、信頼関係を形成したか。患者の不
快感、遠慮、守秘義務、個人情報につき注意を払ったか。
6)マネジメント:適切な治療方法を選んだか。アセスメントとプランを患者が納得いくように説明したか。
患者が何に注意したらいいか、次にどういう行動をとったらいいかを説明したか。
7)総合:優先順序を適切につけたか。タイミングがよかったか。無駄が少なく迅速だったか。患者も評価者
も納得でき、有効な判断をしたか。観察者がいなくてもこの患者を一人で診察できたか。
※4)、6)、7)については、患者診察の後、学生の考えを述べてもらい評価しても構いません。

【評価・フィードバックの方法】
1)学生と患者のやりとりを直接観察してください。診察室に同席するか、カーテンの影に隠れているかは自
由です。できるだけ学生と患者の両方の表情を観察してください。学生から質問されたとき、または学生が
自分の判断で患者に説明したことに重大な誤りがあるときを除いて、基本的には評価者は学生の診察に口を
挟みません。
2)mini-CEX を記入して下さい。1 から 6 まで点(3 点以下は学生が標準に達するような改善が必要であること
を意味します)をつけますが、点を付けることよりも、適切な指導(フィードバック)をすることが重要です。
3)できるだけ間を置かずに、印象が残っているうちに、診察について学生に直接フィードバックをしてくだ
さい。“ダメ出し”だけではなく、良かった点も挙げてください。
4)評価表に評価者と学生のサインを記入してください。
5)学生に「コピーして原本を診療科の mini-CEX 統括者に提出すること」と指示してください。

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