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参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (19 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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さまざまな文書の電子化は時代の流れであり、モデル・コア・カリキュラムを利用する人たちの
利便性を増すことは優先度が高い。一方で、冊子体として発刊する重要性は失われていないと考
えた。
モデル・コア・カリキュラムを利活用する具体的な対象として、大学のカリキュラム開発者、大
学等の教員・指導医、行政機関、学生などを想定し、電子化することによるメリットを検討した。
モデル・コア・カリキュラムの電子化では、タグ機能で目的とする章や項目に容易に到達できる
こと、検索機能が使用できることを目標とした。

5.研究者育成の視点の充実

医学研究の重要性とリサーチマインドの醸成、基礎医学・臨床医学・社会医学の研究が医療の実践の
基盤にあることを重視した。

詳細は後述の II「改訂の各論」1.④の科学的探究(Research : RE)を参照されたい。
6.根拠に基づいたコアカリ内容
医学教育にあるベストエビデンスと教学データに基づいた科学的なアプローチからコアカリ改訂を進
めた。

資質・能力の改訂について

資質・能力の改訂においては、モデル・コア・カリキュラム改訂に関する調査研究チームの構成
員及び、協力員、有意抽出された医学生及び一般国民を対象に修正 Delphi 法による評価を実施
し、合意を形成した(計 2 回、平均 40 名)。

海外の状況を参照しつつ、本国の文化に沿ったモデル・コア・カリキュラムとすることを心がけ
た。

知識分野の学修目標にかかる動詞や診療参加型臨床実習の実施などについて、日本医学教育学会
において調査を実施し、調査結果を根拠とした改訂を行った。

主要症候について

主要症候については、医学生が卒業までに経験することが望ましい症状・症候を再検討するため、
国家試験(平成 30 年版医師国家試験出題基準)・卒後教育(臨床研修到達目標)・生涯教育(2021 年
度日本医師会生涯教育制度)といった医師養成課程における一貫性を保つよう、症状・症候を選定
し、一般国民における自覚症状の訴えの多さ(2019 年国民生活基礎調査)により重み付けを行った。
その上で、中でも鑑別診断の候補となる疾患が多臓器にまたがるものを表に列挙した。また、旧
版の症状・症候の鑑別疾患候補一覧に対しては先行研究による修正 Delphi 法を用いた妥当性検証
が実施され、その結果を踏まえて各症状・症候の鑑別診断の候補となる疾患を改訂した。

特に方略・評価の章において、医学教育における現在の知見を表現するとともに、医学教育研究
の結果と現場で用いる教育者との間の橋渡しとなるよう Good Practice を記載してカリキュラム
開発への参考となるように心がけた。
7.歯学・薬学教育コアカリとの一部共通化

「医学教育モデル・コア・カリキュラムの考え方」に記載した内容を再度示す。

医療人として求められる基本的な資質・能力は、専門分野に関わらず共通している。今回の改訂
では「求められる基本的な資質・能力」に関して原則として医学・歯学・薬学の 3 領域で共通化
した。

多職種の卒前段階の教育の水平的な協調を進め、医療人として価値観を共有することは重要であ
ると考えたためである。
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