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参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (23 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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EPA を評価のために使用する場合、臨床実習のローテート例、評価に用いるツール例、指導監視
なしで当該行為を実施するために必要となる条件、EPA の行為に至るまでのトレーニングなどに
ついて例を示した。
旧版で、学生を信頼し任せられる役割として G 臨床実習に記述されていた項目については、共用
試験実施評価機構(CATO)が「臨床実習終了までに修得すること」として展開していることについ
て、
【参考】の形で、モデル・コア・カリキュラムの評価の章に移動して記述した。

3. 感染症に関する記載について

これまでの感染症に関する記載について

旧版では、A-6 医療の質と安全の管理、B-1 集団に対する医療、C-3 個体の反応、E-2 感染症、
F-2 基本的診療知識などに感染症に関する記載が散在していた。

新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延により、旧版に基づく医学教育の課題が浮き彫りとな
った。

感染症に関する学修目標(項目)の整理と厳選

本事業による令和 2 年度の調査・研究報告書で、
「感染症の考え方」を十分に身につけられていな
い点が指摘された。

旧版では「微生物」を中心とする記載が主体であり、実臨床での「思考プロセス」の順序とは異
なっていた。実臨床では、患者の訴え(症状またはプロブレム)を聴取し、病態を想定し、感染症
が鑑別診断に挙がる場合には主たる「臓器」と「原因微生物」を想定するスキルが重要である。
実臨床での思考プロセスを学べるように、学修項目の記載に配慮した。

具体的な改訂の根幹は、重要な感染症疾患を体系的に学べるように、包括的に「市中感染症」、
「医療関連感染」と記載し、それに含まれる個別疾患で高頻度、重要なものを厳選して別表に提
示した。

実臨床で必要な「考え方のステップ」を提示するため、PS-01-03「個体の反応」で微生物の総論
としてその微生物が起こす感染症の疫学、感染経路、リスク因子、臨床症状、身体所見、診断、
治療を包括的に学修できるように掲載した。
4. 臨床実習における「基本診療科」について

臨床実習における診療科については、旧版(診療参加型臨床実習実施ガイドライン)に記載があるとと
もに、JACME の領域 2.5 の日本版注釈にも記載があった。

学修者及び各大学でのカリキュラム作成者に混乱をきたさないように、JACME と協議の場を持ち、内
容の整合を図った。

「診療参加型臨床実習」を推進するためには、1 診療科あたり連続して一定期間以上の配属が必
要である。ただし、すべての診療科について一定期間以上の配属を求めることは、大学の自由度
の観点からも望ましくないことから、診療科を限定することとした。

診療科については、日本専門医機構が基本にあげている 19 の診療科を「基本診療科」として記載
した。

内科、外科、小児科、産婦人科、精神科、総合診療の 6 診療科を「原則 1 診療科あたり連続 3 週
間以上」
、救急科を「原則 3 週間以上」とした。

「ただし、全人的な診療能力・態度を涵養する目的で、4 週間以上連続して配属する診療科を 1 診
療科以上確保することが重要」と推奨を加えている。

学外施設における診療参加型臨床実習も大学での実習を補完するものとして可能とした。

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