参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (261 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html |
出典情報 | 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》 |
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1.EPA とは?
資質・能力や学修目標は時に抽象的であるため、臨床現場で学生や研修医を評価する際にイメージしにくいこ
とがしばしばある。そのため、学修者に業務をどの程度任せられるかということを通して臨床現場での学修者の
資質・能力を評価する「任せられる業務(EPAs: Entrustable professional activities)」という考え方があ
る 。臨床現場での実践と学修目標をつなぐ概念として様々な国で導入されている 。以下では臨床実習において
第 2 章 学修目標を EPA を通して評価する考え方を紹介する。
2.EPA と資質・能力の対応
1 つの EPA に複数の資質・能力が必要となることが多いため、EPA と資質・能力の対応は以下のような表とし
て表わされる。
資質・能力
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GE
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PS
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CM
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フ
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者
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生
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共
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姿
勢
科
学
的
探
究
専
門
知
識
に
基
づ
い
た
問
題
解
決
能
力
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科
学
技
術
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患
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ア
の
た
め
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療
技
能
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多
職
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連
携
能
力
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役
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能
力
EPA(例)
主治医意見書の下書き記載をする。
●
救急外来でトリアージを行う。
●
●
●
術前カンファでプレゼンを行う。
●
褥瘡の有無を確認する。
●
●
●
●
●
●
3.EPA のレベル
EPA は以下の 5 段階のレベルで評価する 67。知識・技能・態度などの面で十分に準備ができていると考えた学
修者にその業務を任せてみて観察し、今後もその業務を任せられると考えられるかどうかを評価する。
1)観察のみ
2)同室で直接監視下で実施
3)指導医が数分以内に来られる場で実施
4)指導監視なしで実施
6F
5)他者を指導する
4.EPA フォーマット作成例
67
Ten Cate O. AM last page: What entrustable professional activities add to a competency-based curriculum. Academic Medicine :
Journal of the Association of American Medical Colleges. 2014;89(4):691. https://doi.org/10.1097/ACM.0000000000000161
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