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予算執行調査資料(総括調査票) (39 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2024/sy0606/0606b.html
出典情報 令和6年度 予算執行調査の結果を公表します(6月公表分)(6/28)《財務省》
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3/3


調査事案名



調





(11)デジタル教科書普及促進事業

②調査の視点
2.デジタルコ
ンテンツの扱い
デジタルコンテ
ンツの作成コスト
を教科書の単価に
反映するという要
望について

④今後の改善点・
検討の方向性

③調査結果及びその分析
2.デジタルコンテンツの扱い
近年、教科書において二次元コード(QRコード)が大幅に増加しており【図7・8】、その先のデジタルコンテンツの作
成コストを教科書の単価に反映することについての要望がある。
【図7】二次元コード
【図8】二次元コード数/冊
◆教科書各社 デジタル注力 学校での活用 限定的か
R7
R3
教科書
「2025年度から中学校で新たに使われる教科書では、教
使用
使用
科書会社のデジタル重視の姿勢が鮮明となった。今年4月
英語
から英語のデジタル教科書が正式に導入されることを踏ま
83
50
(中1)
え、各社は競って教材作成に注力するが、学校現場での活
用は限定的との見方もある。(略)デジタル教材は、生徒
数学
133
11
が学習用端末でQRコード(2次元コード)を読み込んで使
(中1)
う。(略)背景には、デジタル対応の程度が自治体の教科
(出所)文部科学省調
(出所)啓林館
書選定に影響するという事情がある。首都圏のある自治体
(注)二次元コード数とデジタル
(令和6年小学校6年生算数)
は今年度、採択時の検討項目に「デジタル教材の充実度」
コンテンツ数は必ずしも比例しない
を加えた。(略)だが、デジタル教材は、学習効果を高め
二次元コード先のデジタルコンテンツは、そもそも「教
るための「補助教材」との位置づけだ。検定で文部科学省
材」であって「教科書」ではなく、教科書本体と同様の検定
は、紙の教科書との関連性などを確認するにとどめる。内
容は教科書会社の責任とし、検定の対象外だ。(略)一方、 がなされておらず、その作成コストは教科書の単価に反映す
べきものではない。
現行の教科書にもQRコードは掲載されているが、デジタル
また、二次元コードの活用状況を調査したところ、「ほぼ
教材へのアクセス数は「非常に少ない」(中堅の教科書会
使っている」の割合が英語、算数・数学いずれも1割にとど
社)。千葉県内の公立中学校で社会科を教える男性教諭
まっている【図9】。活用しない理由は、「授業中に全ての
(26)も「動画を一つ見るのも時間がかかり、授業中には
コンテンツを扱うのは時間的に無理があるから」との回答が
使いづらい」と語る。」 (出所)読売新聞(令和6年3月23日)
最も多く【図10】、自治体から採択されるために過剰な充実
となっている可能性がある。
【図9】二次元コードの活用状況
【図10】二次元コードを活用しない理由(複数回答可)
11%
10%
授業中に全てのコンテンツを扱うのは時間的
161
24%
に無理があるから
30%
30%
29%

36%
30%

英語
(n=475)
ほぼ使っている(9~10割程度)
だいたい使っている(6~8割程度)
あまり使っていない(3~5割程度)
ほぼ使っていない(2割以下)

算数・数学
(n=508)

2.デジタルコンテ
ンツの扱い
二次元コード先の
デジタルコンテンツ
作成コストは、教科
書の単価に反映すべ
きものではない。
むしろ、紙とデジ
タルの併用となって
いる現状においては、
二次元コードの増加
に伴う教科書の頁数
の抑制等を通じて、
紙とデジタルを合わ
せた教科書購入費の
抑制を図るべきであ
る。

82

毎回QRコードを読み取ることが大変だから

54

別の教材の方が、授業に有効だと考えるため

事前にQRコードの先にある資料を確認する時
間がとれないため
紙の教科書のように検定されているわけでは
ないため

0

65
3

(n=265)
50

100

150

200

37