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予算執行調査資料(総括調査票) (60 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2024/sy0606/0606b.html |
出典情報 | 令和6年度 予算執行調査の結果を公表します(6月公表分)(6/28)《財務省》 |
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3/5
総
調査事案名
括
調
査
票
(19)鳥獣被害防止総合対策交付金
③調査結果及びその分析
【図5】市町村別の侵入防止柵の総延長と鳥獣被害減少額との関係(n=502)
3.効果的な侵入防止柵の整備
(注)有効回答が得られた502先について集計
(1)効果的な侵入防止柵の設置・維持管理
○
侵入防止柵の総延長と鳥獣被害減少額には明確な相関関係は見られなかった【図5】 。
正しく設置・維持管理が実施されていれば有害鳥獣の侵入は防げることから、被害減少が進まない市町村では、正しい
設置・維持管理が行われていない可能性がある。
○
実際に、侵入防止柵設置後に鳥獣被害が発生した農地33か所(14市町村)を実地調査したところ、約8割の箇所にお
いて、侵入防止柵の設置・維持管理に不備が見られた【図6】【図7】【図8】【図9】 。
○
現地調査結果を踏まえれば、多数の市町村において、不適切な侵入防止柵の設置・維持管理により、十分な効果が発
揮されていない可能性がある。
<実地調査の結果>
【図6】侵入防止柵の設置状況(n=33)
【図7】侵入防止柵の設置状況における不備件数及び
不備の具体的項目(複数回答)
【図8】侵入防止柵の維持管理状況(n=33)
(件)
14
「不備」無
24%
柵の高さが不十分
不備項目数5
9%
柵の表裏の誤り
不備項目数4
12%
接地面への固定が不十分
不備項目数3
不備項目数1
柵同士や柵と地面との間に隙間あり
12%
21%
柵と支柱との結束が不十分
不備項目数2
21% 「不備」有
その他
76%
12
11
12%
不備項目数1
28%
2
4
6
8
不備項目数3
21%
10 12 14 16
18
破られている箇所、隙間箇所
16
草刈りが不十分
8
通路入り口の門扉が開いている
不備項目数2
21%
7
20
支柱や網のゆがみ、柵の傾き
3% 不備項目数4
6
0
(件)
「不備」無
15% 不備項目数5
14
【図9】侵入防止柵の維持管理状況における不備件数及び
不備の具体的項目(複数回答)
「不備」有
85%
その他
3
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22
<実地調査で確認された不適切な事例>
柵の接地面への固定が不十分な箇所
柵の高さが法面と同程度しかなく
侵入防止効果がない箇所
鳥獣に地面を掘られ隙間が生じている箇所
草刈りが行われていない箇所
電気柵にゆがみが生じている箇所
○
A町では、侵入防止柵の設置後に現場確認を行っているが、「交付申請どおりの場所に設置されているか」等の確認にとどまり、柵の設置方法が正しいか等の観点からは確
認を行っていなかった。また、柵設置箇所を確認したところ、獣類に侵入された形跡が多く見られた。
○
B市では、柵設置後の維持管理は各農家任せとなっており、電気柵が分断されて途切れている箇所や、電気柵の電線が取り外された部分から獣類の侵入形跡が見られるなど、
適切な維持管理がなされていなかった。
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総
調査事案名
括
調
査
票
(19)鳥獣被害防止総合対策交付金
③調査結果及びその分析
【図5】市町村別の侵入防止柵の総延長と鳥獣被害減少額との関係(n=502)
3.効果的な侵入防止柵の整備
(注)有効回答が得られた502先について集計
(1)効果的な侵入防止柵の設置・維持管理
○
侵入防止柵の総延長と鳥獣被害減少額には明確な相関関係は見られなかった【図5】 。
正しく設置・維持管理が実施されていれば有害鳥獣の侵入は防げることから、被害減少が進まない市町村では、正しい
設置・維持管理が行われていない可能性がある。
○
実際に、侵入防止柵設置後に鳥獣被害が発生した農地33か所(14市町村)を実地調査したところ、約8割の箇所にお
いて、侵入防止柵の設置・維持管理に不備が見られた【図6】【図7】【図8】【図9】 。
○
現地調査結果を踏まえれば、多数の市町村において、不適切な侵入防止柵の設置・維持管理により、十分な効果が発
揮されていない可能性がある。
<実地調査の結果>
【図6】侵入防止柵の設置状況(n=33)
【図7】侵入防止柵の設置状況における不備件数及び
不備の具体的項目(複数回答)
【図8】侵入防止柵の維持管理状況(n=33)
(件)
14
「不備」無
24%
柵の高さが不十分
不備項目数5
9%
柵の表裏の誤り
不備項目数4
12%
接地面への固定が不十分
不備項目数3
不備項目数1
柵同士や柵と地面との間に隙間あり
12%
21%
柵と支柱との結束が不十分
不備項目数2
21% 「不備」有
その他
76%
12
11
12%
不備項目数1
28%
2
4
6
8
不備項目数3
21%
10 12 14 16
18
破られている箇所、隙間箇所
16
草刈りが不十分
8
通路入り口の門扉が開いている
不備項目数2
21%
7
20
支柱や網のゆがみ、柵の傾き
3% 不備項目数4
6
0
(件)
「不備」無
15% 不備項目数5
14
【図9】侵入防止柵の維持管理状況における不備件数及び
不備の具体的項目(複数回答)
「不備」有
85%
その他
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0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22
<実地調査で確認された不適切な事例>
柵の接地面への固定が不十分な箇所
柵の高さが法面と同程度しかなく
侵入防止効果がない箇所
鳥獣に地面を掘られ隙間が生じている箇所
草刈りが行われていない箇所
電気柵にゆがみが生じている箇所
○
A町では、侵入防止柵の設置後に現場確認を行っているが、「交付申請どおりの場所に設置されているか」等の確認にとどまり、柵の設置方法が正しいか等の観点からは確
認を行っていなかった。また、柵設置箇所を確認したところ、獣類に侵入された形跡が多く見られた。
○
B市では、柵設置後の維持管理は各農家任せとなっており、電気柵が分断されて途切れている箇所や、電気柵の電線が取り外された部分から獣類の侵入形跡が見られるなど、
適切な維持管理がなされていなかった。
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