よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


予算執行調査資料(総括調査票) (44 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2024/sy0606/0606b.html
出典情報 令和6年度 予算執行調査の結果を公表します(6月公表分)(6/28)《財務省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

2/3


調査事案名



調





(13)史跡等買上
②調査の視点

④今後の改善点・検討の方向性

③調査結果及びその分析

1.史跡等の活用について

1.史跡等の活用について

1.史跡等の活用について

貴重な史跡等を国民共有の財産とし
て適切に保存し、その後の整備・活用
を図ることは、本事業の目的の一つで
あるが、公有化した史跡等について、
適切に活用されているか。

(1)史跡等の活用状況について
本事業により公有化した史跡等の活用状況等について、事業主体である
地方公共団体を対象に書面調査(以下「本件調査」という。)を実施した
ところ、42%(98件)の史跡等については、「活用していない」との回答が
あった。さらに、「活用していない」と回答のあった史跡等のうち、41%
(40件)が活用方策は「今後検討する予定」であると回答しており、公有
化後の活用方策について、事前に検討することなく買上げを行っている事
例が散見されている【図2】。
実際に、一部の史跡等について現地調査を実施したところ、一見してど
こが史跡等か判然としない事例もみられた【参考2】。
史跡等の種類や地方公共団体の状況に応じ、活用の方法については差が
生じうるものの、多額の公費を投入する以上、事前に公有化後の活用方策
は検討されるべきであり、そうした検討が不十分な公有化事業を補助する
ことは適当ではない。

(1)史跡等の活用状況について
文化庁は、公有化後の活用方策の策定を
補助要件として義務化し、補助金の交付決
定にあたり、活用方策が十分に検討されて
いない史跡等については、緊急保全として
取得する場合を除き、補助対象から除外す
るよう、制度内容を見直すべき。

【調査対象年度】
令和元年度~令和5年度
【調査対象先数(有効回答数)】
地方公共団体:233先

【参考2】一見してどこが史跡等
か判然としない例

【図2】史跡等の活用状況(n=233)
<今後の活用予定>

58%

42%

活用
活用
して
している いない

(2)史跡等の活用方策について
本件調査において、公有化した史跡等を「活用してい
る」と回答した135件について、より子細に分析する
と、史跡等の周辺に他の文化財があるケースが120件で
あり、そのうち100件の史跡等が周遊ルートの設定や散
策会の実施などにより、他の文化財と連携した活用を
行っていることが確認できた【表1】。
また、建物の跡地など、現場には基礎部分等しか存在
しない史跡等についても、VR等を用いて当時の姿を可視
化するなど、有効に活用している事例がみられた。
【参考3】
史跡等は、その性質上活用が難しいものもあるが、優
良事例等を周知することで、公有化後の史跡等の活用が
促進される可能性がある。

59%

41%

今後検討
する予定

・活用のため整備中
・既に検討を始めている 等

(2)史跡等の活用方策について
文化庁は、公有化後に史跡等を活用して
いない地方公共団体に対し、他の文化財と
の連携した活用や、VR等を用いた活用等、
史跡等の有効活用事例の横展開を実施する
など、より史跡等が活用されるよう、指
導・助言を行うべき。

【参考3】VR等を活用している事例

【表1】他の文化財との連携状況(n=135)
周辺の他の文化財の有無
あり(120件)

なし

連携している

連携していない

100件

20件

15件

42