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予算執行調査資料(総括調査票) (65 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2024/sy0606/0606b.html |
出典情報 | 令和6年度 予算執行調査の結果を公表します(6月公表分)(6/28)《財務省》 |
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3/4
総
調査事案名
括
調
査
票
(20)林業・木材産業成長産業化促進対策等
③調査結果及びその分析
【図2】素材生産量における各年度の
目標の達成率区分別事業者数の割合
2.素材生産量について
〇 高性能林業機械の導入は、素材生産性の増加のみならず、素材生産量
の増加も目的としていることから、導入後、計画的に素材生産量を増加
させるための目標を設定させている。事業者が導入当初に計画していた
素材生産量を達成しているか否かに着目し導入から各年度ごとの目標値
の達成状況を調査したところ、達成率100%以上の者は年々減少傾向にあ
り素材生産量の増加は伸び悩んでいる事業者が多いことが分かった【図
2】。
〇 未達成者のうち、前年より素材生産量が減少した者について都道府県
に対し未達成要因を調査したところ、都道府県において「把握していな
い」とした回答が最も多く95者(29%)、「オペレーターが不足した
(人材不足)」とした回答は77者(23%)、「施業地が確保できなかっ
た」とした回答は53者(16%)であった。林野庁や都道府県は要因分析
に努めることはもちろんのこと、【図2】と照らし、高性能林業機械を
導入しても、当然ながら人材・施業地の確保ができなければ達成率は低
調となる【表2】。
【表2】平成30年度から令和3年度までの未達成要因 (n=251)
未達成要因
100%
17
18
29
30
24
80%
60%
29
26
31
40%
20%
54
52
50
40
0%
1年目
2年目
3年目
4年目
達成率80%未満
達成率100%未満80%以上
達成率100%以上
回答件数
把握していない
95(29%)
オペレーターが不足した(人材不足)
77(23%)
施業地が確保できなかった
53(16%)
森林所有者の同意取り付けが難航した
26(8%)
施業予定箇所の路網整備が遅れた
10(3%)
その他(新型コロナウイルスの影響
等)
72(22%)
合計
333
※複数回答可
<素材生産量が目標どおりに増加しなかった事例>
〇 B県は、地域では一定の素材生産量を有している事業者からの下請事業を実施していたY事業者からの申請に対し、元請事業者の施業地はどこで、施業量はどの程度なのか、そ
のうちY事業者にはどの程度下請けされることとなっているか等を確認することなく、一定の素材生産量を確保している事業者の下請けであることだけをもって採択した。実際はY
事業者は、導入後1年目の請負分として導入前と同程度の施業量しか確保できておらず、2年目以降の施業地は全く確保されていない状況であった。結果、導入後1年目から想定
どおりに素材生産量を増やせず、目標値どころか導入前よりも素材生産量が減少した【表3】。
〇 C県のZ事業者は、導入後に年間500㎥ずつ素材生産量を増加させる目標を計画していたが、申請当時に確保されていた施業地は1年分のみであり、C県は過去の生産実績を重視
し、2年目以降の施業地の裏付けの確認までは行わず採択した。結果、導入後4年目に施業地不足となり、目標値を下回った【表4】。
【表3】B県のY事業者における素材生産量の推移
ハーベスタ1台
(25,272千円)
目標値
・・・
【表4】C県のZ事業者における素材生産量の推移
導入前
1年目
2年目
3年目 ・・・5年目
-
6,050
6,600
7,150
プロセッサ1台
(23,976千円)
8,250
導入前
1年目
2年目
3年目
4年目
5年目
目標値
-
3,000
3,500
4,000
4,500
4,500
実績値
2,033
3,070
3,089
6,658
3,691
-
素材生産量
(㎥)
素材生産量
(㎥)
実績値
5,500
4,965
5,079
7,140
-
63
総
調査事案名
括
調
査
票
(20)林業・木材産業成長産業化促進対策等
③調査結果及びその分析
【図2】素材生産量における各年度の
目標の達成率区分別事業者数の割合
2.素材生産量について
〇 高性能林業機械の導入は、素材生産性の増加のみならず、素材生産量
の増加も目的としていることから、導入後、計画的に素材生産量を増加
させるための目標を設定させている。事業者が導入当初に計画していた
素材生産量を達成しているか否かに着目し導入から各年度ごとの目標値
の達成状況を調査したところ、達成率100%以上の者は年々減少傾向にあ
り素材生産量の増加は伸び悩んでいる事業者が多いことが分かった【図
2】。
〇 未達成者のうち、前年より素材生産量が減少した者について都道府県
に対し未達成要因を調査したところ、都道府県において「把握していな
い」とした回答が最も多く95者(29%)、「オペレーターが不足した
(人材不足)」とした回答は77者(23%)、「施業地が確保できなかっ
た」とした回答は53者(16%)であった。林野庁や都道府県は要因分析
に努めることはもちろんのこと、【図2】と照らし、高性能林業機械を
導入しても、当然ながら人材・施業地の確保ができなければ達成率は低
調となる【表2】。
【表2】平成30年度から令和3年度までの未達成要因 (n=251)
未達成要因
100%
17
18
29
30
24
80%
60%
29
26
31
40%
20%
54
52
50
40
0%
1年目
2年目
3年目
4年目
達成率80%未満
達成率100%未満80%以上
達成率100%以上
回答件数
把握していない
95(29%)
オペレーターが不足した(人材不足)
77(23%)
施業地が確保できなかった
53(16%)
森林所有者の同意取り付けが難航した
26(8%)
施業予定箇所の路網整備が遅れた
10(3%)
その他(新型コロナウイルスの影響
等)
72(22%)
合計
333
※複数回答可
<素材生産量が目標どおりに増加しなかった事例>
〇 B県は、地域では一定の素材生産量を有している事業者からの下請事業を実施していたY事業者からの申請に対し、元請事業者の施業地はどこで、施業量はどの程度なのか、そ
のうちY事業者にはどの程度下請けされることとなっているか等を確認することなく、一定の素材生産量を確保している事業者の下請けであることだけをもって採択した。実際はY
事業者は、導入後1年目の請負分として導入前と同程度の施業量しか確保できておらず、2年目以降の施業地は全く確保されていない状況であった。結果、導入後1年目から想定
どおりに素材生産量を増やせず、目標値どころか導入前よりも素材生産量が減少した【表3】。
〇 C県のZ事業者は、導入後に年間500㎥ずつ素材生産量を増加させる目標を計画していたが、申請当時に確保されていた施業地は1年分のみであり、C県は過去の生産実績を重視
し、2年目以降の施業地の裏付けの確認までは行わず採択した。結果、導入後4年目に施業地不足となり、目標値を下回った【表4】。
【表3】B県のY事業者における素材生産量の推移
ハーベスタ1台
(25,272千円)
目標値
・・・
【表4】C県のZ事業者における素材生産量の推移
導入前
1年目
2年目
3年目 ・・・5年目
-
6,050
6,600
7,150
プロセッサ1台
(23,976千円)
8,250
導入前
1年目
2年目
3年目
4年目
5年目
目標値
-
3,000
3,500
4,000
4,500
4,500
実績値
2,033
3,070
3,089
6,658
3,691
-
素材生産量
(㎥)
素材生産量
(㎥)
実績値
5,500
4,965
5,079
7,140
-
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