資料1-2-3-4 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注5~ 11歳用・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (90 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00043.html |
出典情報 | 第80回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第5回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(6/10)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
心エコー:(2022/04/08)心嚢液の少量貯留(一番多い箇所で 3.23mm)、
心電図:(2022/04/08)ST 変化認めず。
臨床経過:
患者は 8 歳 7 ヶ月の男性(ワクチン接種時)であった。
家族歴には、弟(4 歳)が 2 歳時に川崎病、他特記すべき家族歴はなし。
ワクチン予診票での留意点(基礎疾患、アレルギー、最近 1 ヵ月以内のワクチン接
種や病気、服薬中の薬、過去の副作用歴、発育状況等)はなかった。
臨床経過:
2022/03/27、5~11 歳用コミナティ(ロット番号不明)を接種した。
2022/03/28(ワクチン接種 1 日後)、心膜炎を発現した。
2022/04/15(ワクチン接種 19 日後)、事象の転帰は回復した。
事象の経過は以下の通り:
ワクチン接種翌日に悪寒、胸痛が出現した。発熱はなく悪寒はすぐに消失したが、
胸痛が継続した。
接種 10 日後の 2022/04/06 に胸痛がピークとなり、嘔気も出現した。
嘔気は数時間で消失し、胸痛も改善したが持続するため、2022/04/08 に受診した。
心電図では ST 変化認めず、胸部 XP では心拡大を認めなかった。血液検査では CKMB 3.4ng/ml と軽度の上昇を認め、心臓超音波検査では心嚢液の少量貯留(一番多
い箇所で 3.23mm)を認めた。心収縮力は良好であった。
1 週間後再診時には、軽度の胸痛は持続するものの改善傾向で、心嚢液は消失して
いた。
急性の一過性の変化と考え、臨床症状と併せて心膜炎の疑いと診断し、2 回目接種
90