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参考資料6 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成24年厚生労働省告示第430号)及び健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料 (127 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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(ⅲ)多様なステークホルダーとの連携・リソースの活用
身体活動・運動習慣は年齢やライフステージの影響を強く受けるため、それに応じた多様
なステークホルダーとの連携やリソースの活用が求められる。具体的には、こどもに対する
取組として、学校との連携や協力、家庭における生活習慣改善に対する支援が必要である。
若者や働き盛り世代に対する啓発のために、雇用主や保険者などの職域における通勤方法や
就労環境の改善、フィットネスクラブなどの健康増進施設やその他の健康産業の役割を支援
する必要がある。また、高齢者の社会生活機能低下予防のために重要な社会参加を促進する
ために、高齢者の就労環境の整備や社会貢献の機会の提供を、行政と雇用主が共同して一層
進める必要がある。
(ⅳ)ソーシャル・キャピタルの構築
身体活動・運動習慣の重要性に対する国民の認知は明らかに高まりを見せている。しかし、
そこから一歩進んで行動につなげるためには、たばこ分野における近年の成果を推進したと
思われる、公共施設での禁煙や路上禁煙の徹底などといった社会規範の形成が、身体活動・
運動の分野でも必要である。また、身体活動・運動を改善するために、休養や食事・栄養な
どを含めた個々人の生活習慣全体を包括的に捉えたアプローチが望ましく、そのために様々
な専門職が連携を図っていく必要がある。
ⅴ.参考文献
1) WHO. Global recommendations on physical activity for health. 2010
2) Ikeda N, Inoue M, Iso H, Ikeda S, Satoh T, Noda M, Mizoue T, Imano H, Saito E, Katanoda K,
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4) 厚生労働省、運動指針小委員会. 健康づくりのための運動指針 2006 -エクササイズガイド 2006-.
2006
5) Inoue S, Murase N, Shimomitsu T, Ohya Y, Odagiri Y, Takamiya T, Ishii K, Katsumura T, Sallis
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6) Sallis JF, Bowles HR, Bauman A, Ainsworth BE, Bull FC, Craig CL, Sjostrom M, De Bourdeaudhuij
I, Lefevre J, Matsudo V, Matsudo S, Macfarlane DJ, Gomez LF, Inoue S, Murase N, Volbekiene V,
McLean G, Carr H, Heggebo LK, Tomten H, Bergman P. Neighborhood environments and physical
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7) Hamer M, Chida Y. Walking and primary prevention: A meta-analysis of prospective cohort studies.
Br J Sports Med. 2008;42:238-243
8) Whelton SP, Chin A, Xin X, He J. Effect of aerobic exercise on blood pressure: A meta-analysis
of randomized, controlled trials. Ann Intern Med. 2002;136:493-503
9) 村上晴香, 川上諒子, 大森由美, 宮武伸行, 森田明美, 宮地元彦. 健康づくりのための運動基準
2006 における身体活動量の基準値週 23 メッツ時と 1 日あたりの歩数との関連. 体力科学. 2012;61:
印刷中
10) Kawakami R, Miyachi M. [validity of a standard questionnaire to assess physical activity for
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of public health. 2010;57:891-899
11) 田中茂穂. 生活習慣病予防のための身体活動・運動量(特集 新しい健康づくりのための運動基準・
指針). 体育の科学. 2006;56:601-607

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