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参考資料6 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成24年厚生労働省告示第430号)及び健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料 (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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第1章 現状
1.これまでの健康増進対策の沿革
健康増進(Health Promotion)の考え方は、国際的には、もともと 1946 年にWHO(世
界保健機関)が提唱した「健康とは単に病気でない、虚弱でないというのみならず、身
体的、精神的そして社会的に完全に良好な状態を指す」という健康の定義から出発して
いる。その後、1970 年代になると、健康増進は、疾病とは対比した理想的な状態、すな
わち健康を想定し、それを更に増強することを意味する概念的な定義がなされ(ラロン
ド報告)、また、米国の Healthy People で応用された際には、個人の生活習慣の改善を
意味している。そして、1980 年代以降、健康増進はもう一度捉えなおされ、個人の生活
習慣の改善だけでなく、環境の整備を合わせたものとして改めて提唱された(ヘルシー
シティ)。このように、健康増進という考え方は時代によって内容が変遷してきたとい
える。
我が国においては健康増進に係る取組として、「国民健康づくり対策」が昭和 53 年か
ら数次にわたって展開されてきた。
(1) 第1次国民健康づくり対策(昭和 53 年~)
健康づくりは、国民一人一人が「自分の健康は自分で守る」という自覚を持つこと
が基本であり、行政としてはこれを支援するため、国民の多様な健康ニーズに対応し
つつ、地域に密着した保健サービスを提供する体制を整備していく必要があるとの観
点から、①生涯を通じる健康づくりの推進、②健康づくりの基盤整備、③健康づくり
の普及啓発、の三点を柱として取組を推進。
(2) 第2次国民健康づくり対策≪アクティブ80ヘルスプラン≫(昭和 63 年~)
第1次の対策などこれまでの施策を拡充するとともに、運動習慣の普及に重点を置
き、栄養・運動・休養の全ての面で均衡のとれた健康的な生活習慣の確立を目指すこ
ととし、取組を推進。
(3) 第3次国民健康づくり対策≪21 世紀における国民健康づくり運動(健康日本
21)≫(平成 12 年~)
壮年期死亡の減尐、健康寿命の延伸及び生活の質の向上を実現することを目的とし、
生活習慣病及びその原因となる生活習慣等の国民の保健医療対策上重要となる課題
について、10 年後を目途とした目標等を設定し、国及び地方公共団体等の行政にと
どまらず広く関係団体等の積極的な参加及び協力を得ながら、「一次予防」の観点を
重視した情報提供等を行う取組を推進。

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