参考資料6 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成24年厚生労働省告示第430号)及び健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料 (141 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html |
出典情報 | 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》 |
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ⅰ.はじめに
(ⅰ)喫煙の健康影響
たばこによる健康被害は、国内外の多数の科学的知見により因果関係が確立している
1)-3)
。具体的には、喫煙はがん(口腔、咽頭、喉頭、肺、食道、胃、大腸、膵臓、肝臓、
腎臓、尿路、膀胱、子宮頸部、鼻腔、副鼻腔、卵巣のがん、急性骨髄性白血病)、循環
器疾患(脳卒中、虚血性心疾患等)、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患等)、糖尿病、周産
期の異常(早産、低出生体重児、死産、乳児死亡等)等の原因である。受動喫煙も、虚
血性心疾患、肺がんに加え、乳幼児の喘息や呼吸器感染症、乳幼児突然死症候群(SI
DS)等の原因である。たばこは、受動喫煙などの短期間の尐量曝露によっても健康被
害が生じる 3)。
禁煙することによる健康改善効果についても明らかにされており、肺がんをはじめ、
喫煙関連疾患のリスクが禁煙後の年数とともに確実に低下する 4)。
(ⅱ)喫煙とその健康被害の実態
わが国の喫煙率は男女計 19.5%(平成 22 年)であり、男性においては 32.2%と前年
に比べ減尐しているものの(図1)、諸外国と比較して依然高い水準にある。女性にお
いては 8.4%と男性と比較し低い水準であるが、ほぼ横ばいで推移している 5)。しかし、
年齢階級別にみると、男性の 30~40 歳代では約 40%、女性の 20~40 歳代では 13~14%
と喫煙率が高い年齢層が存在している。
図1
わが国の喫煙率(20 歳以上)
喫煙率の年次推移
性・年齢階級別の喫煙率-平成22年
※喫煙者の定義: これまで合計100本以上又は6ヵ月以上たばこを
吸っている(吸っていた)者のうち、「この1ヵ月間に毎日又は時々
たばこを吸っている」と回答した者
50
46.8
39.3
39.9
42.4
38.2
27.4
15.6
10
32.2
0
全体
20-29歳 30-39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70歳以上
男女計
26.4
24.2
男性
40.3
34.2
20
39.4
36.8
27.7
42.1
32.2
30
男性
40
23.8
24.1
21.8
23.4
19.5
20
(%)
50
女性
40
11.3
10
40
(%)
43.3
30
(%)
50
12.0
11.3
女性
10.0
11.0
9.1
30
10.9
8.4
20
8.4
10
12.8
14.2
13.6
10.4
4.5
2.0
0
0
全体
20-29歳 30-39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70歳以上
(資料:厚生労働省「国民健康・栄養調査」
)
5)
喫煙者の4割近くは禁煙を希望しているが 、たばこに含まれるニコチンには依存性
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