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参考資料6 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成24年厚生労働省告示第430号)及び健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料 (135 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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いる。妊娠中の飲酒は、胎児性アルコール症候群や発育障害を引き起こす。これを予防
し得る安全な飲酒量はいまだわかっておらず、妊娠中あるいは妊娠しようとしている女
性はアルコールを断つことが求められる 31)。また、授乳中も血中のアルコールが母乳に
も移行するため飲酒を控えるべきである。さらに、妊婦や授乳している女性本人の努力
のみならず、そのような女性が飲酒しないよう、周囲の人達が理解し支援する体制づく
りも必要である 28)。これらを踏まえ、健康日本21(第2次)では新たに、妊娠中の飲
酒をなくすことを指標として設定する。
なお、上記のほか、飲酒は飲酒者本人のみならず、家族、親戚、職場の者、知人など
広範囲の他者に悪い影響を及ぼすことが多い。この悪影響には健康問題のみならず社会
的問題も含まれる。健康問題では、家族の心の健康問題やそれにともなう自殺、暴力に
よる外傷などに加えて、子供の発育障害なども報告されている。一方、飲酒は家庭内暴
力や虐待、飲酒運転による被害など、今日のわが国における大きな社会問題の原因と
なっている。平成 15 年の研究によると、他者の飲酒が原因で困った経験のある成人は
3,000 万人以上存在すると推定されており、健康日本21(第2次)の推進に当たって
は、健康問題にとどまらず、このような社会的問題にも留意することが必要である。
飲酒の目標設定の考え方
健康寿命の延伸・健康格差の縮小

生活の質の向上

精神疾患、循環器
疾患やがん、肝臓
障害等の予防
○生活習慣病のリス
クを高める量を飲酒
している者の割合の
減尐

社会環境の質の向上

次世代の健康
の確保
飲酒による社会問題(他者への
暴力、飲酒運転事故等)の回避

○未成年者の飲酒
をなくす
○妊娠中の飲酒をな
くす

〈飲酒習慣の改善〉

〈社会環境の改善〉

アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略に基づく取組の推進

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