参考資料6 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成24年厚生労働省告示第430号)及び健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料 (50 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html |
出典情報 | 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
がん
ⅰ.はじめに
(ⅰ)がんの死亡数・罹患数の実態
1981 年からの今日までの約 30 年間、がんは日本での死因の第1位であり続けている。
人口動態統計に基づく分析によると、2010 年にがんで死亡した日本人は 35 万人(男
性 21 万人、女性 14 万人)で 1)、総死亡の約 30%を占めており、日本人の3人に1人は
がんで亡くなっていることになる。特に、50 歳代後半においては、死因の半数近くをが
んが占めている。がんによる死亡を部位別にみると、男性では、肺、胃、大腸、肝臓、
膵臓の順に多く、女性では、大腸、肺、胃、膵臓、乳房の順に多い。
また、地域がん登録研究班に基づく 2005 年の推計値では、新たに診断されたがんは
68 万例(男性 39 万例、女性 29 万例)である。がんの罹患を部位別にみると、男性では
胃、大腸、肺、前立腺、肝臓の順に多く、女性では、乳房、大腸、胃、肺、子宮の順に
多い。
(ⅱ)がんの累積死亡・罹患リスクの実態
各年齢に到達するまでの累積死亡リスク(ある年齢までにがんで死亡するおおよその
確率)について、2009 年の年齢階級別がん死亡率に基づいて算出すると、50 歳に至る
までは男女ともに1%程度であるが、70 歳までの累積死亡リスクは男性7%、女性4%
となり、80 歳までの累積死亡リスクは男性 16%、女性 9%となる。生涯を通じて考えた
場合、男性の 26%、女性の 16%ががんで死亡するという計算になる(図1)。
また、各年齢に到達するまでの累積がん罹患リスクは(ある年齢までにがんと診断さ
れるおおよその確率)について、平成 17 年の年齢階級別がん罹患率の推計値に基づい
て算出すると、40 歳に至るまでは男女ともに1~2%程度であるが、70 歳までの累積
がん罹患リスクは男性 19%、女性 16%となり、80 歳までの累積がん罹患リスクは男性
37%、女性 25%となる。生涯を通じて考えた場合、男性の 54%、女性の 41%ががんで
罹患するという計算になる(図2)。これは、2人に1人は一生のうちに何らかのがん
に罹患するということを示している。
図1 各年齢までの累積がん死亡リスク(%)
図2 各年齢までの累積がん罹患リスク(%)
年齢階級別がん罹患率(平成 17 年)に基づいて、当該年
齢までにがんに罹患する確率
年齢階級別がん死亡率(平成 17 年)に基づいて、当該年
齢までにがんで死亡する確率
30
54
60
26
男性
女性
男性
女性
50
41
37
20
16
16
40
25
30
10
9
7
0
0
1
1
2
2
19
20
4
10
1
0
2
2
5
7
16
10
0
40歳迄
50歳迄
60歳迄
70歳迄
80歳迄
生涯
40歳迄
50歳迄
60歳迄
70歳迄
80歳迄
生涯
(資料:独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター) (資料:独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター)
33
関連画像
ページ内で利用されている画像ファイルです。