参考資料6 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成24年厚生労働省告示第430号)及び健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料 (38 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html |
出典情報 | 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》 |
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本章では、部会及び専門委員会で出た意見等を基に、健康日本21(第2次)における目
標項目の設定及び評価に当たっての考え方を示すとともに、国が定める個別目標ごとの目標
値、設定根拠等を明らかにする。
1.目標の設定と評価
(1)目標の設定に関する基本的な考え方
部会及び専門委員会では、分野ごとの個別目標や目標値を設定することに先立って、
目標の設定に関する基本的な考え方について議論を行ってきた。
まず、現行の健康日本21の反省として、目標とする指標が非常に多く(9分野 79
項目)、上位の目標とそれを達成するための目標などに関する整理が不十分であった点
があげられる。このため、健康日本21(第2次)における目標設定の検討に当たって
は、指標の相互関係を整理した上で、客観的かつエビデンスに裏付けられており、実行
可能性のある目標をできるだけ尐ない数で設定するべき、という意見が多く出た。その
一方、専門性やエビデンスに関しては、各分野で様々であり、一律にすることは難しい
ため、強弱をつけて目標を設定することや、性・年齢別、地域別に分けて設定すること
についての意見もあった。これらを踏まえ、目標項目の絞り込みを行った。
また、今回の目標設定に関する議論においては、これまでのように「個人で達成すべ
き目標」を設定するだけでなく、「社会環境に関する目標」についても具体的数値とし
て設定するべきという意見が多く寄せられた。特に子どもや高齢者の健康、こころの健
康は、個人と社会の両者が関連し合う領域といえるが、健康づくりを社会環境の観点か
ら検討することについては、これまでの一次予防重視の考え方から一歩踏み込むもので
ある。このため、社会環境に関するデータの蓄積がなく、目標として設定するのは困難
な面もあるものの、10 年後を視野に入れ、目標として取り組むものを抽出し、モニタリ
ングすることの重要性が多く指摘された。
さらに、国民運動を実際に展開していくことを視野に入れ、他計画との整合性を図る
ことや、既存の調査を活用すること、継続的にモニタリング可能な目標とすべきことに
ついて意見が出た。
健康日本21(第2次)の目標は、これらの要素を十分に考慮した上で設定されるこ
とが重要であるとの認識に立ち、以下、実際に目標を設定する場合の方法、評価につい
て記述する。
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