参考資料6 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成24年厚生労働省告示第430号)及び健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料 (70 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html |
出典情報 | 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》 |
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多段階において糖尿病およびその合併症を抑制していくことが、糖尿病に関する国民
の健康増進の総合的な推進策として重要であることから、糖尿病対策に関する指標につ
いては、一次予防、二次予防、三次予防それぞれに関わるものを設定する必要がある。
一次予防とは「糖尿病の発症予防」であり、これに関しては「糖尿病有病者の増加の
抑制」を指標とする。糖尿病有病者の増加を抑制できれば、糖尿病自体だけでなく、さ
まざまな糖尿病合併症を予防することにもなる。
二次予防とは「糖尿病の合併症の予防」であり、これに関しては「治療継続者の割合
の増加」と「血糖コントロール指標におけるコントロール不良者の割合の減尐」を指標
とする。未治療であったり、治療を中断したりすることが糖尿病の合併症の増加につな
がることは明確に示されている 6) 。治療を継続し、良好な血糖コントロール状態を維持
できれば、糖尿病による合併症の発症等を抑制することができる。
三次予防とは「合併症による臓器障害の予防・生命予後の改善」である。糖尿病の合
併症のうち、個人の生活の質への影響と医療経済への影響とが大きい「糖尿病腎症によ
る年間新規透析導入患者数の減尐」を指標とする。
糖尿病の目標設定の考え方
健康寿命の延伸・健康格差の縮小
生活の質の向上
社会環境の質の向上
糖尿病及びその合併症を抑制
三次予防
合併症による臓器障害の
予防・生命予後の改善
二次予防
重症化予防
一次予防
発症予防
○糖尿病腎症による年間新規透析
導入患者数の減尐
○治療継続者の割合の増加
○血糖コントロール指標におけるコン
トロール不良者の割合の減尐
○糖尿病有病者の増加抑制
ⅲ.現状と目標
(ⅰ)糖尿病腎症による年間新規透析導入患者数の減尐
近年、糖尿病腎症による新規透析導入患者数は、増加から横ばいに転じており、平成
20 年以降の3年間は年間約 16,500 人で推移している 1)。経年変化が認められない理由と
しては、糖尿病患者総数の増加や高齢化はあるものの、糖尿病治療や疾病管理の向上の
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