参考資料6 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成24年厚生労働省告示第430号)及び健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料 (71 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html |
出典情報 | 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》 |
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である。
また、一般に、正常域を超えて血圧が上昇すると、それが軽度であっても透析導入の
リスクとなることが国内外の研究によって分かっている 7)8)。したがって、高血圧を改善
することができれば、それによって新規透析導入患者数の増加が抑えられ、その結果と
して糖尿病腎症による年間新規透析導入患者数を現状よりも減尐させることが期待でき
る。
健康日本21(第2次)では、収縮期血圧の平均値を4mmHg 低下させることを目標と
している。収縮期血圧 10mmHg の変化は男性で 1.21、女性で 1.30 の透析導入への相対危
険度の変化をもたらすことが報告されている(図4)8)。これらの相対危険度に、平成
35 年に期待される男女別推定糖尿病有病者数(ⅳの項参照)を算入することによって、
収縮期血圧4mmHg の低下は8%の新規透析導入率の低下をもたらすものと推定され(図
4)、これに基づいて目標値を 15,000 人と算出した。
図4
血圧変化による糖尿病患者の透析導入リスク
(男女別)
(平成 35 年の予想患者数を 1,000 万人とした場合)
1.5
1.5
女性
糖尿病患者の透析導入リスク
糖尿病患者の透析導入リスク
男性
1.30
1.21
1
0.93
0.90
1.24
1
0.92
0.5
0.5
-10
-4
0
10
-10
血圧変化 (mmHg)
-4
0
10
血圧変化 (mmHg)
目標項目
合併症(糖尿病腎症による年間新規透析導入患者数)の減尐
現状
16,247 人
(平成 22 年)
目標
15,000 人
(平成 34 年度)
データソース
日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況」
(ⅱ)治療継続者の割合の増加
糖尿病における治療中断を減尐させることは糖尿病合併症抑制のために必須である。
平成 9 年及び 14 年の糖尿病実態調査や平成 19 年以降の国民健康・栄養調査によると、
「こ
れまで医師から糖尿病といわれたことがある」と回答した者のうち、
「糖尿病の治療を現
在受けている」と回答した者は、平成 9 年の 41.8%から平成 21 年の 53.5%へと増加傾
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