提案書12(2200頁~2401頁) (11 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
343103
胸腔鏡下冠動脈血行再建術(2吻合)
日本心臓血管外科学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
15心臓血管外科
03循環器内科
関連する診療科(2つまで)
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する
無
リストから選択
追加のエビデンスの有無
無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
冠動脈、大動脈バイパス移植術は、従来から行われている胸部正中切開での冠動脈吻合である。対象患者が糖尿病患者など
生活習慣病に起因した患者が多いことから、術後に胸骨骨髄炎や縦隔洞炎などの重篤な合併症が避け得ない。肋間小開胸で
実施する胸腔鏡下冠動脈血行再建術により胸骨感染が予防でき、さらには創部が小さいため早期離床・リハビリテーション
が実施できることで早期社会復帰が可能となることが期待される。
文字数: 195
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
狭心症、心筋梗塞
冠動脈、大動脈バイパス移植術(K552 2, K552-2 2)は、胸部正中切開で冠動脈吻合を行う、従来から行われている方法であ
るが、糖尿病合併患者など生活習慣病に起因した患者が多いことから、術後に重篤な合併症である胸骨骨髄炎や縦隔洞炎な
どの発生が問題となり予後に大きく影響している。肋間小開胸で実施する胸腔鏡下冠動脈血行再建術により胸骨感染が予防
でき、さらには創部が小さいため早期離床・リハビリテーションが実施できることで早期社会復帰が可能となることが期待
される。また、胸腔鏡補助下で実施することで良好な視野が確保されることからより正確で確実な血管吻合ができると期待
される。よって本術式を要望する。
文字数: 300
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
疾患:虚血性心臓病(多枝病変)を有し、経皮的冠動脈形成術よりメリットが高いと考えられる患者が対象である。
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
全身麻酔下で肋間小開胸を行い心臓へ到達。バイパスグラフトを採取後に、人工心肺使用あるいは非使用下に冠動脈を切
開、吻合を行う。バイパスグラフト血流を確認、止血確認後に肋間開胸部を閉創し手術を終了する。肋間開胸での手術とな
るため狭い視野での操作が求められるが、胸腔鏡下で行うことで正確な手技を行うことが可能となる。創部が小さく、早期
離床・リハビリテーションが可能であり術後10日前後での退院が可能である。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
K
番号
552 2, 552-2 2
医療技術名
冠動脈、大動脈バイパス移植術、冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)2吻合以上のもの
既存の治療法・検査法等の内容
冠動脈、大動脈バイパス移植術(K552 2)は、人工心肺使用、心停止下に冠動脈を切開しバイパスグラフト吻合を行う。
冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)(K552-2 2)は、人工心肺非使用、心拍動下にバイパスグラフ
ト吻合を行う。人工心肺非使用のメリットがある。
上記術式はいずれも胸部正中切開(25cm前後)および胸骨縦切開を行い大きな創部で実施される。術後は、胸骨をステンレ
スワイヤーなどで強固に固定する必要があり、胸骨の安静や疼痛のためリハビリテーションがなかなか進まないのが現状で
ある。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
研究結果
出血、輸血量の減少、心房細動の減少、強心薬使用の減少、呼吸器感染の減少、早期抜管およびICU早期退室、病院滞在日
数の減少が可能と考えられる。胸骨正中切開を避けることによる利点として、縦隔炎の回避、出血、輸血量のさらなる減少
が期待される(文献1,2)。慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者へのMIDCABでは術後合併症のさらなる減少が報告されている(文献
3)。
2b
ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性
出血、輸血量の減少、心房細動の減少、強心薬使用の減少、呼吸器感染の減少、早期抜管およびICU早期退室、病院滞在日
数の減少が可能と考えられる。胸骨正中切開を避けることによる利点として、縦隔炎の回避、出血、輸血量のさらなる減少
が期待される。多枝バイパスにおいても同様の結果が得られている(文献1)。
年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)
※患者数及び実施回数の推定根拠等
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
100名
100回
安定冠動脈疾患の血行再建ガイドライン(2018年改訂版)
環器学会/日本心臓血管外科学会合同ガイドライン
最新のJCVSDでの手術件数(2019年-2021年)での冠動脈血行再建術(2吻合以上)を参考とした。
2210
日本循