提案書12(2200頁~2401頁) (142 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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【既存の手術療法との比較(費用対効果)】
腰椎椎間板ヘルニアの病因である靭帯下脱
出髄核を標的とし、軟骨特異的に融解する酵
素を用いて、X線透視下に投与する術式である。
椎間板内酵素注入療法と手術治療の費用分析
を比較した研究※では、治療開始後52週の時点で
直視下手術よりも66万円、内視鏡下摘出手術より
51万円費用負担が少なく(下図)、手術よりも本技
術は費用対効果に優れた治療法と報告している。
透視下での投与
椎間板内酵素注入療法 前:左 後:右
【本技術の再評価が必要な理由】
必要な費用(円/1年)
【技術の概要】
約166万
1500000.0
1000000.0
1500000.0
1000000.0
約70万
500000.0
約116万
約64万
500000.0
0.0
0.0
椎間板内酵素
注入療法
直視下
手術療法
椎間板内酵素
注入療法
内視鏡下
手術療法
令和2年度診療報酬改定で5,350点の手技料が
新設されたが、人件費・償還不可能な材料価格が 【診療報酬上の取扱い・再評価の根拠と内容】
技術点を上回り、事実上診療を提供する側として
新しい評価軸の費用対効果に加え、治療の普及
は経常損失となっているのが現状である。
効果を見込み、本技術料を15,000点程度とすると
また既存の外科的治療と比べ、新しい評価軸で
より高い技術料で長い入院期間である椎間板摘出
ある費用対効果の面に優れるという報告※を踏ま
術の約26%を本技術に置換できると想定され、腰
えて、技術料の見直し(増点)について再評価い
椎椎間板ヘルニアに対する年間43億円の総医療
ただきたい。
費低減が期待できる。
※Takaki Sら
Cost-effectiveness analysis of intradiscal condoliase
injection vs. surgical or conservative treatment for lumbar disc herniation.
2341
Journal of Medical Economoics 2023/2/15 Vol26;1:233-242