提案書12(2200頁~2401頁) (70 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 脳神経外科または整形外科を標榜している施設であり、合併症発生時に対応可能な体制がとれること。
制等)
人的配置の要件
主たる実施医師または指導医師は日本脊髄外科学会認定医・指導医または日本脊椎脊髄病学会指導医であることが望まし
(医師、看護師等の職種や人数、専門 い。
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の MEPやSEPなどの神経モニタリングが必須の手術であり、神経モニタリング実施可能な施設で行われるべきである。
要件)
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
脊髄腹側に到達する必要があり脊髄を牽引するため、脊髄障害発生の可能性がある。モニタリングを使用することでリスク
を軽減させられるが、一過性・永続性の神経症状を後遺する可能性がある。また、術野を得るために椎間関節を大きく骨削
除する場合には固定術の併用が必要になり、さらに侵襲度が増す。脊髄ヘルニアにおいて手術による神経症状の悪化が720%であるという報告もある。顕微鏡を用いた精緻な手術操作により安全性が高まると考えられる。
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
問題なし
K
妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):981,487円
外保連試案2022掲載ページ:2024収載予定
外保連試案ID(連番):S94-0115150
技術度:D 医師(術者含む):3 看護師:2 その他:0 所要時間(分):300
------------------------------------------------------------------(ここまで)
区分
区分をリストから選択
番号
技術名
具体的な内容
プラスマイナス
予想影響額(円)
予想影響額
90,000点
K191 1およびK191 2、すなわち、髄外および髄内の脊髄腫瘍摘出術の保険点数は、それぞれ62,000点と118,230点である。
脊髄ヘルニアに対する手術は上述しているように、手術難易度や手術合併症危険度において、二者の中間にあると考えられ
る。よって、その中間値である、90,000点を妥当な点数として申請したい。
その根拠
現在、脊髄ヘルニアに対する正当な手術点数が与えられていないことにより、様々な術式で保険請求が行われていると考え
られる。しかしながら、それぞれの手術術式にはそれぞれに対応する疾患・手術が存在するため、減点や削除はできないと
思われる。
増(+)
1,880万円
K191 1 脊髄腫瘍摘出術(髄外のもの: 62,000点)、K191 2 脊髄腫瘍摘出術(髄内のもの: 118,230点)、
K188-3 癒着性脊髄くも膜炎手術(脊髄くも膜剥離操作を伴うもの: 38,790点)、K142(4椎弓の椎弓切除術:33,275点、
4椎弓の椎弓形成術:60,650点)から算出した。エキスパートに対する調査では、K191 1, K191 2, K188-3, K142等での請
求が確認できた。80人の症例が新しく設定される脊髄ヘルニア手術(90,000点)で算定されれば7,200万円であり、これまで
の算定が、4術式が同じ頻度でそれぞれ請求されるならば(K142は椎弓切除と椎弓形成が同数と仮定する)、約5,320万円で
ある。影響額としては1,880万円のプラスになるが、高難度の手術であり、正しく均一に請求されることは保険診療上、妥
当性が高いと考える。
備考
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療
手術顕微鏡、X線透視装置、術中神経モニタリング装置
機器又は体外診断薬
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医
療保障)への収載状況
2)調べたが収載を確認できない
1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
⑭その他
特になし
⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
⑯参考文献1
⑯参考文献2
⑯参考文献4
⑯参考文献5
日本脳神経外科学会
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Idiopathic Spinal Cord Herniation: Case Report and Review of the Literature
Sasani M, et al.
J Spinal Cord Cord Med, 2009; 32: 86-94
4)概要
脊髄ヘルニアの外科治療例100例のレビューでは、術後症状改善70例(73%)、変化なし19例(20%)、悪化6例(7%)で
ある。
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Idiopathic spinal cord herniation: an imaging diagnosis with a significant delay
Carter BJ, et al.
Spine J, 2015; 15: 1943-48
4)概要
37例の脊髄ヘルニア症例において、症状が生じてから診断されるまでの期間は、特に60歳未満の20例では20カ月(中央値)
と長く診断が難しいことが示された。また、経過中37例中5例(14%)で症状の進行を認めた。
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Image classification of idiopathic spinal cord herniation based on symptom severity and surgical outcome: a
multicenter study
Imagama S
J Neurosurg Spine, 2009; 11: 310-9
4)概要
本邦において1994年から2006年の脊椎脊髄手術登録15,805例中、脊髄ヘルニア手術症例は12例(0.08%)であった
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Factors Affecting the Severity of Neurological Disorders in Thoracic Idiopathic Spinal Cord Herniation
Nakashima H, et al.
Spine, 2018; 43: 1552-8
4)概要
本邦において1994年から2011年の脊椎脊髄手術登録30,469例中、脊髄ヘルニア手術症例は18例(0.06%)であった。
1)名称
⑯参考文献3
d. 届出はしていない
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会
等の関連団体や研究者等の名称を記載すること。
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