提案書12(2200頁~2401頁) (95 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
349206
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
空洞・くも膜下腔シャント術(脊髄空洞症に対するもの)
日本脊髄外科学会
29脳神経外科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
30整形外科
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
リストから選択
提案当時の医療技術名
無
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
K
183-2
1-A
算定要件の見直し(適応)
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
○
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
○
その他」を選んだ場合、右欄に記載
難治性の脊髄癒着性くも膜炎に伴う脊髄空洞症に対しては、脊髄空洞ーくも膜下腔間にシャントチューブを設置するシャント手術が適応となる。
しかし、より広範囲な癒着例や脊髄空洞くも膜下腔シャント術後の再発例に対しては、脊髄空洞ーくも膜下腔間では不十分であるため、時に腹腔
あるいは胸腔に脳脊髄液をドレナージする必要がある。
文字数: 155
再評価が必要な理由
現状の保険項目では、脊髄空洞症に対する空洞くも膜下腔シャント術に対しては、技術的評価として適切に設定されている(K183-2:空洞・くも
膜下腔シャント術(脊髄空洞症に対するもの))。現行の名称では、脊髄空洞ーくも膜下腔間の脳脊髄液シャント手術のみの手技と誤解されるた
め、「脊髄空洞シャント術」などの名称変更あるいは適応明記(腹腔・胸腔シャント術の追記)を申請する。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):650,401円
外保連試案2022掲載ページ:152-153
外保連試案ID(連番):S81-0109800
技術度:D 医師(術者含む):2 看護師:2 その他:1 所要時間(分):240
------------------------------------------------------------------(ここまで)
脊髄空洞腹腔シャント術は、広範囲癒着性くも膜炎に伴う脊髄空洞症、空洞くも膜下腔シャント術後の無効例・再発例に対しては、より低侵襲に
有効性が期待できる術式であり、現行のK183-2空洞・くも膜下腔シャント術(脊髄空洞症に対するもの)の名称変更(脊髄空洞シャント術)ある
いは適応明記(腹腔・胸腔シャント術の追記)が妥当と考える。
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
・対象とする患者・医療技術の内容:神経症状を呈する脊髄空洞症患者に対し、椎弓切除・硬膜切開後に局所的にくも膜癒着を剥離したのち、脊
髄を切開し脊髄空洞内にシャントチューブを挿入する。その後、シャントチューブ遠位側を腹腔内へ挿入する。
・点数や算定の留意事項:椎弓切除・脊髄癒着剥離範囲を限局でき、より低侵襲に治療可能な場合がある。手術時間は短縮されるが、脊髄側の手
術難易度は同等であり、腹部操作も必要となるため、現行K183-2空洞・くも膜下腔シャント術(脊髄空洞症に対するもの)と同等の算定が妥当で
ある。
K
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
183-2
医療技術名
空洞・くも膜下腔シャント術(脊髄空洞症に対するもの)
③再評価の根
拠・有効性
脊髄くも膜癒着の範囲が限局的なものに対しては、より根治的な癒着剥離術の良好な成績が報告されている(J.Neurosurg. 1997;86(2):233治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 40.)。しかし、広範囲癒着例や再発例では合併症率・再発率が高くなる。そのような症例に対しては脊髄空洞腹腔シャント術が有効である場合
も多い(改善率64%、増悪率13%:J Neurosurg Spine. 2021;35(4):535-545)。中長期的なシャント閉塞による脊髄空洞再発率は7-40%である
後等のアウトカム
が、根治的治療困難例に対する手術成績としては許容できると思われる。
ガイドライン等での位置づけ
④普及性の変化
※下記のように推定した根拠
ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等
現時点ではガイドライン作成予定なし
の改訂の見込み等を記載する。)
再評価によって対象患者数や実施回数が変化するものではない。
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