提案書12(2200頁~2401頁) (25 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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要望の概要
K552 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2 2吻合以上のもの、 K552-2冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を
使用しないもの)2 2吻合以上のもの について、K931超音波凝固切開装置等加算を最大2回までとする。
現状
K552冠動脈、大動脈バイパス移植術、 K552-2冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)に対して、
K931の超音波凝固切開装置等加算が1回のみ認められていない。
要望の理由
K552冠動脈、大動脈バイパス移植術 2 2吻合以上のもの、 K552-2冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用
しないもの)2 2吻合以上のもの を行う際は、内胸動脈以外に、橈骨動脈、大伏在静脈、胃大網動脈をグラフトとして用い
る。実際の手術(左下写真参照)では、内胸動脈を採取するのと同時に、橈骨動脈、大伏在静脈、胃大網動脈行うため、
ジェネレーター、ハンドピース、ブレード分含めて2セット必要となる。1台の超音波凝固切開装置をそれぞれのグラフト採取に使
用する場合、手術時間が延長する。これはSSIの発生率を上げる可能性があり、行う事は出来ない。
K552冠動脈、大動脈バイパス移植術
2 2吻合以上のもの の術者の立ち位置
術者① 内胸動脈を採取
術者② 橈骨動脈や大伏在静脈、
胃大網動脈を採取
術者②
術者①
別切開創にて同時にグラフトを採取するため、
下記が2セット必要となる
ブレード
(消耗品)
ハンドピース
(接続コード)
ジェネレーター
(本体)
ガイドライン掲載
参考)超音波凝固切開装置の特徴
抜粋)安定冠動脈疾患の血行再建ガイドラインより
内胸動脈について
近年、LITAの採取法としてのskeletonizationは標準手技として推
奨されている 139)。連続200例の検討で、skeletonized LITAは、
長さが4cm、流量が30%増加し、早期開存率も99.6%ときわめて良
好な成績が報告されている 565)。さらに本法は、従来の有茎
(pedicle)法で LITAを採取する方法と比較して縦隔炎の予防に
有用であると報告されている 566–569)。本法で最も懸念されるグラ
フト損傷や攣縮に関しても、従来の採取法と有意差がないとされ 570)、
特に超音波メス(harmonic scalpel)を用いた採取法の安全性は
広く認識されている。
胃大網動脈について
GEAはITAとは異なり収縮性に富み、攣縮を起こしやすいという欠点が
ある。超音波メスを用いたskeletonization法によるGEA採取は、攣
縮を軽減し、グラフトの長さをより長く確保でき、大きな血管径を有する
部位の吻合を可能にする。
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