提案書12(2200頁~2401頁) (21 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
343202
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
超音波凝固切開装置等加算
日本心臓血管外科学会
15心臓血管外科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
リストから選択
提案当時の医療技術名
無
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
K
931
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
○
その他」を選んだ場合、右欄に記載
K552冠動脈、大動脈バイパス移植術 2 2吻合以上のもの、および K552-2冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの) 2 2吻合
以上のものに対して、既存項目であるK931の超音波凝固切開装置等加算を最大2回までに拡大する。
文字数: 121
再評価が必要な理由
現在、K552冠動脈、大動脈バイパス移植術および、K552-2冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの) 2 2吻合以上のものの手
術では、グラフト採取は別切開創にて同時に行っている。上記手術では、K931の超音波凝固切開装置等加算が1回のみとなっているため、同時に
グラフト採取を行う場合には、1か所は電気メスを使用せざる得ない。ガイドラインにおいても、グラフト採取は超音波メスを用いること推奨し
ている。1台の超音波凝固切開装置で、それぞれのグラフト採取を行う場合、手術時間が延長してしまう。手術時間の延長はSSIの発生率を上げる
因子であり、2か所同時にグラフト採取を行うためには、超音波凝固切開装置が2台必要となる。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
現在、K552冠動脈、大動脈バイパス移植術および、K552-2冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの) 2 2吻合以上のものの手
術では、グラフト採取は別切開創にて同時に行っている。上記手術では、K931の超音波凝固切開装置等加算が1回のみとなっているため、同時に
グラフト採取を行う場合には、1か所は電気メスを使用せざる得ない。1台の超音波凝固切開装置で、それぞれのグラフト採取を行う場合、手術時
間が延長してしまう。手術時間の延長はSSIの発生率を上げる因子であり、2か所同時にグラフト採取を行うためには、超音波凝固切開装置が2台
必要となる。(参考文献2,3)
対象となる患者:K552冠動脈、大動脈バイパス移植術、K552-2冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)
技術内容:K931超音波凝固切開装置等加算(1回)
点数や算定の留意事項:特になし
K
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
931
医療技術名
超音波凝固切開装置等加算
③再評価の根
拠・有効性
2枝病変以上の場合、内胸動脈採取と同時に、橈骨動脈、胃大網動脈もしくは大伏在静脈を採取する。1台の超音波凝固切開装置で個別に2か所以
上のグラフト採取を行う場合、手術時間が延長する。これはSSIの発生率を上げる可能性があるので手術時間の短縮化は必須である。K552冠動
脈、大動脈バイパス移植術 2 2吻合以上のものは、PCIに比べて以下の点で優れている。安定冠動脈疾患の血行再建に関する推奨とエビデンスに
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 ついて、2枝病変、3枝病変ともに、推奨クラス1、エビデンスレベルAとなっている。冠動脈バイパス手術SYNTAX試験では、5年時点の心筋梗塞、
再血行再建はPCI群で有意に多く、結果として、主要脳心血管イベント(major adverse cardiac or cerebrovascular event:MACCE)の発生は
後等のアウトカム
CABG群26.9%、PCI群37.3%とPCI群で有意に高率であった(P<0.0001)。また、SYNTAXスコア別の解析では、低スコア(0~22)群ではCABG群と
PCI群でMACCE発生に有意差はみられなかったものの、中(23~32)・高(≧33)スコア群では、CABG群で有意にMACCE発生率が低かった1)。すな
わち、CABGの遠隔成績は冠動脈病変の複雑度に影響されず、冠動脈病変の複雑度の高い症例に対してより威力を発揮する治療法と言える。
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