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提案書12(2200頁~2401頁) (174 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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結腸体腔内吻合(腹腔鏡下・ロボット支援下)技術概要
【技術の概要】
結腸がんに対して腹腔鏡下・ロボット支援下にて郭清後、体腔内で回腸結腸吻合または結腸結腸吻合を行う。

【結腸体腔内吻合の概要】 *右側結腸がん~横行結腸がんの再建手順

肛門側結腸の切除

口側回腸の切除

回腸結腸吻合

挿入口の閉鎖(1発目)

挿入口の閉鎖(2発目)

完成図

▲体腔内吻合ではデルタ吻合に限らず、FEEAやオーバーラップ吻合においても縫合器2発で挿入口の全層を確実に閉鎖することが肝要

【対象疾患】

【メリット】

回腸がん、右側結腸がん、横行結腸がん、下行結腸がん、S状 結
腸がんの一部。2021年NCDデータでは年間約38,000人。
このうち腹腔鏡下が29,000例で76.3%。体腔内吻合の導入率は約
40%と予測し、10,000例が対象となる。

結腸がんにおける体腔内吻合では汚染の観点から短時間で行うこと、
および確実な縫合閉鎖が術後合併症を軽減するために極めて重要で
ある。
オーバーラップ法では挿入口閉鎖を手縫いで行うことが一般的であり、
手縫い縫合は縫合器による閉鎖と比較し優位に時間を要す。
汚染を最小限にするためには短時間で吻合を完了することが肝要で
あり、全て縫合器で再建を行うFEEAやデルタ吻合、挿入口閉鎖を縫合
器で行う場合のオーバーラップ吻合は体外吻合と比較しても同等の時
間で再建することが可能である。

【臨床成績】
2017年以降に諸外国からpublishさ
れた体外吻合vsのシステマティックレ
ビューやメタアナリシスおよびRCTに
て安全な手技であることが証明され、
本邦においても腹腔鏡下結腸悪性
腫瘍切除術におけるIAは急速に浸
透している。

また手縫いは縫合器による再建との比較で再入院になる可能性が優
位に高く、縫合不全のある患者では死亡率が大幅に上昇する。
その背景から本邦では欧米と異なり、体外吻合で一般的なFEEAや胃
切除術を参考にしたデルタ吻合を選択する施設が多い。実態に即した
自動縫合器加算の個数限度への変更が必要である。
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