提案書12(2200頁~2401頁) (33 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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ストーマ処置(1日につき)イ.単純なもの、
ロ.複雑なもの
傍ストーマヘルニア、ストーマ脱出、ストーマ周囲難治性潰瘍などのストーマ合併症の要因には、加齢、肥満、ステロイド使用、悪性疾患の合
併、呼吸器疾患の併存など、患者側リスク因子が多数存在していることが明らかにされている。とくに傍ストーマヘルニアは、長期経過により発
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 生リスクが高まると報告されている。ストーマ合併症の重症度とQOLには、有意な関連があることは多くの調査結果から明らかにされており、そ
後等のアウトカム
の管理には、ストーマ装具の選定、局所管理に専門的な知識と技術が求められる。早期から適切なケアを講じることで、緊急入院や不定期な外来
受診を低減し、医療費の削減と患者のQOL向上につながる。
③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ
④普及性の変化
※下記のように推定した根拠
消化管ストーマ関連合併症の予防と治療・ケアの手引き(2018)によると、ストーマ合併
症は外科的合併症とストーマ位置不良などの造設部位関連合併症があり、外科的合併症は
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
早期合併症(術後30日以内に発生)と晩期合併症(術後31日以降に発生)がある。ストー
る。)
マ合併症は治療を要さないものから緊急手術を要するものまで、その重症度はさまざまで
ある。
年間対象者数は、2020年第7回NDBオープンデータ(厚生労働省)の最新調査から算出した。専門の看護師が早期に介入することでストーマ合併症
の早期改善と悪化予防が可能になり、現行の年間対象者数および年間実施回数は減少すると予測される。
見直し前の症例数(人)
268,625
見直し後の症例数(人)
233,704
見直し前の回数(回)
268,625
見直し後の回数(回)
233,704
年間対象者数の
変化
年間実施回数の
変化等
⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
消化管ストーマ関連合併症の予防と治療・ケアの手引き(日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会、日本大腸肛門病学会編,2018)による
と、ストーマ合併症の重症度分類は、グレード1~5に分類され、グレードが高いほど、患者への侵襲と管理的難易度が高いとされている。とくに
重度のストーマ合併症は、日々夜間も患者の苦痛となり、再手術の適応になる可能性もあるため、早期からストーマケア専門の看護師による早期
介入が必要である。ストーマに関連した問題がQOLに影響を及ぼすことから最善の専門的ケアが求められる。
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 現行通り
制等)
人的配置の要件
ストーマ合併症の処置を行う看護師は、日本看護協会の皮膚・排泄ケア認定看護師、または同等の資格認定を受けたET/WOCN、日本ストーマ・排
(医師、看護師等の職種や人数、専門 泄リハビリテーション学会がカリキュラムを認定するストーマリハビリテーション講習会修了者であること。
性や経験年数等)
消化管ストーマ関連合併症の予防と治療・ケアの手引き(日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会、日本大腸肛門病学会編)、ストーマリハ
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の ビリテーション講習会実行委員会ガイド(ストーマリハビリテーション講習会実行委員会編)を遵守し、当該施設内で常時実施できる体制が整え
られていること。
要件)
⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
ストーマケアに熟練した技術と知識をもつ看護師が行うことにより安全性は確保され、副作用等のリスクはない。
⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
問題なし
⑧点数等見直し
の場合
見直し前
見直し後
その根拠
ストーマを1個もつ場合70点、ストーマを2個以上もつ場合120点
ストーマを1個もつ場合135点、ストーマを2個以上もつ場合185点(各65点加算)
ストーマ合併症の処置は、合併症のない処置と比較してケアの難易度が高く時間を要すため。
区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)
特になし
区分をリストから選択
番号
技術名
特になし
特になし
具体的な内容
特になし
減(-)
プラスマイナス
⑩予想影響額
予想影響額(円)
12,762,457
その根拠
①現在の年間医療費
(2022年度第7回NDBオープンデータの最新調査よりストーマ処置の算定回数を算出)
現行のストーマ処置算定件数は26万8,625件/年、合計1億9,219万1,500円/年で、その内訳はストーマ1個(70点)1億8,222万1,900円/年、ストー
マ処置2個(120点)996万9,600円/年である。
②当該技術の保険収載に伴い減少すると予想される医療費
ストーマ処置算定件数は26万8,625件/年のうち、加算対象であるグレード2以上のストーマ合併症を7%(先行研究よりストーマ合併症のうち約5
割程度とした)、ストーマ合併症の早期対処により、ストーマ処置(現行)の回数は現行の8割に減少したと仮定すると、当該技術導入による医
療費は、合計1億7,942万9,043円/年となる。
③予想影響額
1億9,219万1,500円/年(現行)-1億7,942万9,043円/年(改正)=-1,276万2,457円/年の減額となる。
※当該技術導入により、予定外の外来受診、緊急入院および手術等が回避できることから、さらに相当な額の医療費削減および医師の負担軽減に
なると予測される。
備考
特になし
⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬
特になし
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