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(3)文書負担軽減や手続きの効率化による介護現場の業務負担軽減に関する調査研究事業(報告書)(案) (192 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24465.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第209回 3/17)《厚生労働省》
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票類について、作成済みか否かの確認について、紙では 1 枚 1 枚確認する必要が
あるが、介護ソフトの機能として、ファイルを開かなくても、一覧で作成状況を見
ることができる。管理者の確認時間が大幅に短縮されている。
・もし紙媒体で運営していた場合、事務職員は最低でも専従 1 人を配置する必要が
あると思う。ケアの記録や実績の確認、居宅介護支援専門員の報告書作成・郵送な
ど細々とした業務が必要になっていたと思う。
(3)電子化の利点・課題
○利点
・定期巡回・随時対応型訪問介護看護では、介護職員が利用者ごとの担当制ではな
く、早番遅番を含めて、職員全員が利用者全員のことを把握する必要がある。24 時
間体制で記録の共有が必須である。電子化していない情報共有が非効率である。
・家族、介護支援専門員にも電子的にリアルタイムで情報共有できる。
・約 5 割の家族が介護ソフトのケアの記録を見ている。介護ソフトでは閲覧履歴を
確認することができ、利用者の子供は閲覧している割合が高いことがわかる。多
くの場合、キーパーソンのみが閲覧している。介護支援専門員は 5 割以上閲覧し
ている。
・保存する場所について、以前は利用者ごとのファイルを 2,3 個の棚に保存してい
たが、現在は 1 つの棚で保存できている。
・訪問介護職員同士の連携が変化した。以前は、職員が集合して紙文書を見て会議を
していたが、電子的に情報共有することで、職員同士が集合する必要が減った。介
護ソフトで常に情報共有や確認をしており、月 1 回の会議で集まるのみとなった。
細かな点は対面であった際に確認しており、申し送りの負担軽減に繋がっている。
○課題
・介護ソフト会社に要望として、①電子署名ができるようになること、②オフィスソ
フトで作成している契約書、計画書を介護ソフトで作成できるようにすることを
伝えている。
・電子署名ができれば、製本する必要がなくなるため、効率化が進む。毎月 6,7 名
の新規契約があり、サービス利用開始に早急に対応しなくてはならない時がある。
・介護ソフトの導入初期、ケアの記録を後で追記しようとして失念し、中途半端な記
録で残っていることがあった。現状、記録ミスはなくなった。
・利用者宅で、スマートフォンを触っていると、仕事をしていないと誤解される利用
者がいた。利用者への丁寧な説明、理解が必要であった。



他の介護事業における相違点

・他の介護事業は、介護ソフトを使用しておらず、大きく異なる。紙で書類を作成、
保存している。
・例えば、居宅介護支援事業所では、他事業所からのモニタリングや計画書等の文書
は紙で保存している。介護支援専門員は別の介護ソフトで文書を作成しているが、
ほぼ全て印刷して紙で保存している。通所介護や特別養護老人ホームも同様に紙
で作成、保存している文書は多い。使用している介護ソフトでは pdf や画像ファ
イルを保存できない。

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