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(3)文書負担軽減や手続きの効率化による介護現場の業務負担軽減に関する調査研究事業(報告書)(案) (200 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24465.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第209回 3/17)《厚生労働省》
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・新型コロナウイルス感染症の対応の一環で、利用者ごとの排せつの有無について、
どの介護職員が確認したかをトイレの前にある用紙(紙)に手書きで記録してい
る。万一、感染者が出た場合に振り返って確認ができるように記録している。
○利用終了者の文書保存
・利用終了者の文書は、各事業所で保存している。



保存文書の活用、業務負担の変化

(1)保存文書の活用
・介護ソフトを用いた他事業所への文書の提供はしていない。居宅介護支援事業所
に介護ソフトを使用しているかを聞く機会がない。また、他事業所から聞かれるこ
ともない。
(2)業務負担の変化
・LIFE 加算算定するために入力業務の負担が増えたが、入力業務を減らすように取
り組んでいる。
・これまで、利用者ごとに連絡帳を手書きで記入していた。連絡帳は 2 枚複写の用
紙で、利用者の控えと事業所の控えになっており、事業所控えを紙で保存してい
た。その連絡帳を、介護ソフトで入力、作成できるようになったことによって業務
負担が減少した。
・また、連絡帳に入力した内容を支援経過に転記することが容易で、この点でも業
務の負担が減少した。
・以前は支援経過等、紙での保存が大量になっていたが、介護ソフトの導入後、紙
で保存する量が5割以上減少した。
・しかし、文書の保存期間について、通所介護は2年間だが、地域密着型通所介護
は5年間になっている。4年ほど前に事業所が通所介護から地域密着型通所介護
になったため、各種書類の保存期間が5年間に延びたため、文書の総保存量の変化
はあまりない。
(3)電子化の利点・課題
○利点
・紙の保存量が削減されること、入力内容が他の文書に転記できることが利点であ
る。
○課題
・キーボードやフリック入力などで文字入力できない職員がいるため、入力ができ
る職員に負担がかかっている。若い職員であっても、介護職員、看護師ともに、文
字入力が行えずに口頭やメモ書きで文字入力できる職員に入力内容を伝えている
職員がいる。全員が文字入力できれば理想的である。他の通所介護事業所では、介
護職員も支援経過の入力をしているが、入力できる職員が限られており、負担とな
っている。
・受け入れている技能実習生は文字入力が難しく、文字入力ができる職員に口頭報
告している。職員全員が入力業務をするよりも、業務分けをして、役割分担したほ
うが良いように思っている。



その他

・加算算定に伴う入力業務について、必要と理解しているが、職員が疲弊していくこ
とがあり、事業所によっては加算算定を見送ることがある。
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