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別紙1○【先進医療会議】先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (43 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00053.html
出典情報 先進医療会議(第117回先進医療会議、第142回先進医療技術審査部会 12/8)《厚生労働省》
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ロールに基づく閾値(非劣性マージンを込みにした値)は変わっておらず、本技術
の成績を過剰評価の可能性がある。この新しい定義による影響を確認する必要があ
る。比較対照が手術であり患者側の状態が大きく異なるため、厳密に同一の評価方
法で両者の成績を評価することが困難であることは理解するが、本技術施行後に再
発が観察されても二度目の本技術施行後の再発まで無再発と扱うという方針を取
るのであればそれによってどの程度本技術の評価を過剰評価することになり得る
のかの検討が必要である(本技術の臨床的扱いが妥当か否かではなく、本研究の評
価方法として妥当か否かについて、主要評価項目の設定根拠の妥当性が説明される
べきということ)。それとは別に初回の再発をイベントとしたデータ、二回施行す
る必要があった患者の割合、当該患者での合併症等の割合も提示する必要がある。
[2] 主要評価項目を二つ設定することに伴う多重性の問題をどう取り扱うのか、前
回評価時の照会事項内では言及があったが改訂版の試験実施計画書に記載が無い。
追記が必要。
[3]今回改訂された情報に基づくと、尿道直腸瘻の発現頻度が国内では観察されて
いないとはいえ海外では 2.6%発生しており、本技術のリスク・ベネフィットバラ
ンスを議論する上で重要な事象であることも鑑みると、
「稀な合併症」という説明・
同意文書の記載方法は不適切で、具体的数値と共に提示されるべきと考える。
更に、本研究実施中に許容出来る範囲を超えて発生した場合に効果・安全性評価
委員会で検討を行うこととなっているが、委員会に諮る基準は研究責任医師が「有
害事象(又は副作用)又は不具合の発現率が当初の予測を大幅に上回る場合」と判
断した時であり、そもそもその発現率の上昇をどのように検知するのか手順が試験
実施計画書に定められていない。
患者さんには「稀な合併症」と説明している一方、試験実施計画書では既知の情
報として 2.6%との数字が載っていることから、仮に今回の試験で 2~3%程度の尿道
直腸瘻が観察されても研究責任医師や効果・安全性評価委員会から問題視されない
ままに新規の患者さんの登録が進む可能性もある。
中央モニタリングの一環として定期的に有害事象等の発現状況を取りまとめ、参
加医療機関等も含め共有するなどの手立てを検討し、客観的な試験運営が可能とな
るように検討して頂きたい。また、このような重要な事象については発生件数など
による登録継続可否の判断基準を設け、試験実施計画書に定めるべきである。
[4]今回の改訂で、本技術を二回実施したケースが説明・同意文書の記載によると
海外では 5 年間に 20%とされている。であるならば、複数回発生する術中検査記録
他の情報をどのように扱うか、データ収集方法等が具体的に定められている必要が
ある。
実施条件欄:(修正すれば適としてよいものは、その内容を記載ください。)

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