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提案書16(3000頁~3199頁) (112 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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※患者数及び実施回数の推定根拠等

令和3年社会医療診療行為別統計令和3年6月審査分より,抜髄の総算定件数(単根管、2根管、3根管以上)は447,967件であ
り、12カ月を乗じて年間総算定件数 5,375,604件となる.根未完成歯への有効性を示すエビデンスはないため適応外とし、
根未完成歯の抜髄件数は不明だが1%と仮定すると、5,321,848件と推定される。

⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

日本歯科保存学会に歯内療法のガイドラインはなく、日本歯内療法学会のガイドラインは3件のCQが掲載されているのみ
で、本医療技術に関する記載はない。
当該技術は歯保連試案に掲載はないが、技術的には電気的根管長測定に近いことから難易度はAが妥当である。

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

通常の歯科医療施設で対応できる。

通常の歯科治療施設で対応でき,初心者の歯科医師で対応できる。

なし

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

電気メスと同様に植込み型ペースメーカー等の装着者には禁忌であるほか、通法の抜髄以上の合併症はなく、鎮痛薬の投与
量を減少できることから、薬剤に伴う有害事象のリスクも低減できる。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

なし



妥当と思われる診療報酬の区分
⑩希望する診療
報酬上の取扱い

関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

点数(1点10円)

単根管:45,2根管:78,3根管以上:90

その根拠

電気的根管長測定(区分番号D000)に類似の手技で1.5倍程度の時間を要するため

区分



番号

7

技術名

根管貼薬処置

具体的な内容

抜髄時に高周波通電を行うことにより、残髄や術後疼痛の発生頻度を減少させ、根管貼薬回数を減ずることができる.
減(-)

プラスマイナス

予想影響額

予想影響額(円)

814,441,022

その根拠

・抜髄の総算定件数:令和3年社会医療診療行為別統計令和3年6月審査分×12ー根未完成歯抜髄(1%)=約 5,375,604件/

・根管貼薬回数は高周波通電群が平均0.31回,非通電群が1.19回で,歯種による差はなく,高周波通電を行うことで根管貼
薬回数を1.19-0.31=0.88回減少できた(参考文献1).
・減少点数:(根管貼薬処置の点数+歯科再診料)×各根管の抜髄総算定件数×根管貼薬減少回数(平均0.88回)=
460,851,718.1点/年
・増加点数:希望点数×各根管の抜髄総算定件数=379,407,616点/年
・RootZX3所有率:販売実績3000台÷歯科診療所数68,500施設=4.4%
・直近の予想影響額:(増加点数-減少点数)×4.4%=10,403,896.8点/年 】
・全施設で算定した場合の予想影響額:増加点数-減少点数=81,444,102.2点/年
なし

備考
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
ルートZX3高周波モジュール
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

2)調べたが収載を確認できない

特になし

⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い

⑭その他

d. 届出はしていない

なし

⑮当該申請団体以外の関係学会(共同提案学会名、関連団
日本歯科保存学会、菅谷
体名)、代表的研究者等

⑯参考文献1

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

抜髄、根管充填に要した治療回数は、高周波通電群が平均2.31回、非通電群が3.19回であった.

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

⑯参考文献2

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

⑯参考文献3



Cauterization of narrow root canals untouched by instruments by high-frequency current.
Kumagai H, Sugaya T, Tominaga T.
Materials, 2023, 16(7), 2542. https://doi.org/10.3390/ma1607254
ファイル未接触の模擬根管に高周波電流を通電することで、ファイルが接触しない根管壁の有機質を消失させ象牙質の溶融
も可能だった。
高周波電流によるイヌ歯髄の焼灼
森 厚志、竹中裕喜、菅谷 勉.
第157回日本歯科保存学会秋季学術大会プログラムおよび講演抄録集、2022年11月、122.
歯髄を有するイヌの根管に高周波通電すると、主根管の歯髄が変性するだけでなく、根尖狭窄部で灰化や変性がおこるが、
歯根膜にはほとんど影響しなかった。
高周波通電による抜髄後の疼痛減少効果に関する後向き観察研究
富永敏彦,東條 愛,木村祐介,菅谷 勉
第158回日本歯科保存学会学術大会プログラムおよび講演抄録集,ページ未確定,2023.6.22.

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