提案書16(3000頁~3199頁) (73 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
427204
※事務処理用
提案される医療技術名
重度要介護高齢者等に対する充填処置加算
申請団体名
特定非営利活動法人日本歯科保存学会
37歯科・歯科口腔外科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
リストから選択
関連する診療科(2つまで)
リストから選択
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
重度要介護高齢者等に対する充填処置加算
有無をリストから選択
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
提案される医療技術の概要(200字以内)
M
M009
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
○
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
○
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
その他」を選んだ場合、右欄に記載
既存項目であるう蝕充填処置で評価されているものの内、寝たきり等高齢者への充填処置については、処置をするにあたっての防湿等の困難さか
らその難易度や口腔機能低下の防止という臨床上の有用性を考慮し、既存項目にさらに別途項目を設定し高い評価を行う。
文字数: 120
再評価が必要な理由
8020運動により、高齢患者でも喪失歯が減少している現在、寝たきり等の高齢患者に対する訪問診療等における根面う蝕症例等が増加傾向にあ
る。しかし、これらプラークコントロールの自己管理が困難な患者に対して充填処置を確実に行うことにより、抜歯に至る欠損歯を減らしさらに
欠損に対する補綴処置症例を減らす事が可能である。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
近年の疫学調査から、高齢者特に寝たきり等の高齢者の急激に陥り易い口腔機能状態の低下や口腔状態の不良とオーラルフレイルの因果関係が明
らかになっている。高齢者等の口腔機能の改善や維持は、オーラルフレイルのリスク軽減につながる。
また、当該技術は近年高齢者に増え続けている根面う蝕に対して必須の処置であり、成功した場合残存歯数の確保が出来、患者のQOL向上に繋が
り臨床上の有用性は高い。しかし、寝たきり患者に対して防湿処置を行うのは非常に困難である。また根面う蝕は歯頚部に輪状に広がっている場
合が多く、特に隣接面歯頚部ではう蝕の広がりを確認しづらい。適切な歯周治療を行った後でないと窩洞形成中に歯肉出欠しやすい。充填操作、
特に歯頚部全周におよぶ環状う蝕の直接修復処置は技術的に非常に難しい。これらを診療台以外の場所で確実に処置するのも非常に困難である。
以上より、寝たきり等の高齢者に対するう蝕充填技術は別の評価とすべきであり、健全者に対する処置の点数より高い評価が妥当と考える。
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
申請技術である充填処置はう蝕等の歯の実質欠損症状を呈する患者に対し、コンポジットレジンやグラスアイオノマーセメントを用いて機能回復
を図る修復技術である。現在、同様に根面う蝕の予防治療である「フッ化物塗布」には「在宅等療養患者」を対象とした技術料があり、いずれも
100点を算定している。
M
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
M009
医療技術名
充填
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 1年間の臨床成績評価による脱落例も少数であるが認められているため実施の際は留意する必要がある。
後等のアウトカム
③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ
歯科保存学会のう蝕治療ガイドラインでは、根面う蝕に対する治療法としてコンポジット
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
レジンとグラスアイオノマーセメントを推奨し、防湿困難な場合にはグラスアイオノマー
る。)
セメント充填を第一選択としている。
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