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提案書16(3000頁~3199頁) (68 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

427203

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

臼歯複雑窩洞充填時の隔壁加算
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
37歯科・歯科口腔外科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

リストから選択

特になし

有無をリストから選択

追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)

提案される医療技術の概要(200字以内)


M009 1 ロ
1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)



2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

その他」を選んだ場合、右欄に記載

コンポジットレジン修復はMIの理念に基づいてう蝕除去を行うため,健全歯質を可及的に保存し審美的な歯冠修復が可能である。さらに,確実な
接着操作とコンポジットレジンの填塞操作ができれば,臼歯隣接面に対して直接コンポジットレジン修復を行うことが推奨されている。隔壁は臼
歯隣接面への適切な充填処置や形態付与のためには必須の器材であり,臼歯複雑窩洞へのコンポジットレジン充填時の手技として提案する。

文字数: 194

再評価が必要な理由

わが国における臼歯隣接面を含む歯冠修復は,歯科用金銀パラジウム合金や銀合金などによる鋳造修復が保険適用されており,諸外国と比べると
メタルインレー修復が広く普及しているのが現状である。しかし,患者の審美的要求の向上や歯科用金銀パラジウム合金の高騰などから,臼歯隣
接面を含む複雑窩洞へのコンポジットレジンによる修復処置が増加している。その際には,隔壁は必須の操作であるため再評価が必要であると考
える。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

歯冠修復で使用される歯質接着システムは飛躍的に進歩し,臼歯隣接面を含む複雑窩洞へのコンポジットレジンによる修復処置は,臼歯隣接面を
含むメタルインレー修復と比較して臨床成績に有意な差はないとされている。したがって,臼歯隣接面に対して直接コンポジットレジン修復を行
うことが推奨されており,その際には,隔壁を設け,ウェッジによる歯間分離と歯肉側窩縁部への圧接をはかり,適切な接触点の回復と歯肉側窩
縁部の移行的適合が必要であり,適切な充填処置や形態付与のためには隔壁は必須の操作であるため再評価が必要であると考える。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

対象となる患者:永久歯の臼歯複雑窩洞となるう蝕症や歯冠破折などの硬組織疾患および根管処置後の歯冠修復を充填処置で行うすべての患者
医療技術の内容:永久歯の小・大臼歯における隣接面を含む複雑窩洞をコンポジットレジンにて修復する際に,隔壁を設け,ウェッジによる歯間
分離と歯肉側窩縁部への圧接をはかり,適切な接触点の回復と歯肉側窩縁部の移行的適合を獲得し歯冠形態や機能を回復する。
点数や算定の留意事項:特になし


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

M009 1 ロ

医療技術名

充填

③再評価の根
拠・有効性

充填1

複雑なもの

保存修復学(第7版)やう蝕治療ガイドライン(第2版詳細版,特定非営利活動法人日本歯科保存学会編)において、臼歯隣接面を含むコンポジッ
トレジン修復はメタルインレー修復と臨床成績に有意な差はなく(1級,2級修復における10年後の推計生存率はコンポジットレジン修復
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 83.0%,メタルインレー修復84.7%),MIの理念に基づいてう蝕除去を行うため,健全歯質を可及的に保存し,審美的な修復ができる。よって確実
後等のアウトカム
な接着操作とコンポジットレジンの填塞操作が可能であれば,臼歯隣接面(2級窩洞)に対して直接コンポジットレジン修復を行うことが推奨さ
れている。

ガイドライン等での位置づけ

④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

臼歯隣接面(2級窩洞)に対するコンポジットレジン修復とメタルインレー修復の臨床成
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
績に有意な差はなく,臼歯部におけるコンポジットレジン修復の有用性について記載され
る。)
ている。
令和3年6月社会医療診療行為別統計より,充填の歯科充填材料Ⅰ(複合レジン系複雑なもの)4,196,299件に12カ月を乗した総年間算定件数の
30%が臼歯への処置および金属歯冠修復インレーの複雑なものの総年間算定件数6,541,764件の5%が充填処置へ移行すると推測し,対象患者数およ
び実施回数を推定した。

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