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提案書16(3000頁~3199頁) (193 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

歯科医師にとっては暫間固定でも用いている技術であるため難易度は低い。しかしながら、適応症についての専門的な知識
が必要とされる。

特になし

特になし

特になし

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

安全性に問題はない。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

本技術では咬合力によって破壊されず支台歯の動揺にも耐えうる靭性を持つセメントの使用が条件となる。(Pace LL et
al, Comparison of the flexural strength of five adhesive resin cements. J Prosthodont 2007; 16: 18-24.)(清水
博史 他. レジン歯を用いた暫間的な接着ブリッジについて. J Jpn Prosthodont Soc (補綴誌) 1986; 30: 1065-71.)。


妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)

270点

その根拠

本技術では、欠損部の幅およびその対合関係からレジンシェルおよび常温重合レジンを調整する行程を前歯部テンポラリー
クラウンの製作と同様とし「テンポラリークラウン(1歯につき)34点」を算定する。接着後の咬合の確認および調整と研
磨については、「咬合調整1歯以上10未満 40点(新義歯の製作に向けての支台歯と支台歯の対合歯に係るレスト製作のた
めの削合)」を技術点数とする。レジン歯の材料費(レジン歯(前歯用)片側 12点)および補綴装置を装着する技術とし
て「欠損補綴(1装置につき)ブリッジ5歯以下 150点」と接着性レジンセメント材料費(17点)×2が必要となる。
以上のことから、本技術の妥当と思われる診療報酬点数は34+40+12+150+17×2=270点と考える。

⑩希望する診療
報酬上の取扱い

関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

予想影響額

区分

区分をリストから選択

番号
技術名

特になし
特になし

具体的な内容

特になし

プラスマイナス
予想影響額(円)

4,366,710円

増(+)

その根拠

比較対象は保険診療の範囲内では少数歯局部義歯であるが、審美性の悪さや創傷部に接触することなど問題が多く、殆どの
歯科医師が少数歯局部義歯を選択せずに本技術を無償提供しているものと推測する。従って予想影響額は増であり、270点
が年間対象患者数16,173人について実施されると仮定するため、年間影響額は16,173×2,700=4,366,710円増となる。

備考

特になし

⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
あり(別紙に記載)
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

2)調べたが収載を確認できない
特になし

⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
⑭その他

⑯参考文献2

The composite bridge.

Austral Dent J

特になし

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

Direct bonded fixed partial denture with an artificial denture tooth as a pontic.
Tanoue N, Takeuchi Y, Furuchi M, Yamamori T, Ohkawa S.
Japanese Dental Science Review 2021, 57: 154-157.

4)概要

本技術に関連する36論文について、その概要と本技術の有用性について論じた論文である。多くの論文で良好な臨床成績が
示されており、本技術の臨床応用の妥当性を示す。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

A direct bonded fixed partial dental prosthesis: a clinical report.
Tanoue N, Tanaka T.
J Prosthet Dent 2015、1、113、8-11.

4)概要

第一小臼歯部欠損症例。人工歯を両隣在歯と咬合面でピンを併用してスーパーボンドにて接着。20年機能した経過報告。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

レジン歯を用いた暫間的な接着ブリッジについて.
清水博史, 川口 彰, 森口茂樹, 田中卓男, 熱田 充.
J Jpn Prosthodont Soc (補綴誌)、1986、10、30、1065-71

4)概要

アクリル人工歯との接着の観点からも接着性レジンセメントの選択が重要であることが報告されている。前歯部で約50症
例、臼歯部で5例の臨床症例では、期間は最長のもので約4年、生理的範囲内の動揺を示す支台歯の場合、脱落という事故は
ほとんど経験せず、有効な補綴法であり、条件が整った状態で期間は4年あるいは5年と報告している。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

Twelve-year results of a direct-bonded partial prosthesis in a patient with advanced periodontitis: a clinical
Minami H, Minesaki Y, Suzuki S, Tanaka T.
J Prosthet Dent 2012;108:69-73.

4)概要

進行した歯周炎の患者の1歯欠損に対し、本技術を適用し、12年間トラブルなく経過した症例の報告。セメントにスー
パーボンドを使用している。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

Effect of reinforcement methods on the retention of resin-bonded fixed partial dentures using a composite
Minesaki Y, Suzuki S, Kajihara H, Tanaka T
J Adhes Dent. 2003;5(3):225-34.

4)概要

硬質レジン歯(エンデュラ,松風)を使用し、4-META主成分レジン系セメントとの接着耐久性をin vitroで検討した結
果、フローの高いコンポジットレジンよりも優れた成績を示した。また、硬質レジン歯のシラン処理が必須で無いことも示
唆された。

⑯参考文献3

⑯参考文献4

d. 届出はしていない
本技術における必要な専門的な知識例を以下に記す(Cunningham PJ.

⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

⑯参考文献1

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

⑯参考文献5

※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。

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