医療技術評価提案書（保険既収載技術用）
整理番号

439201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

CAD/CAMインレー修復における象牙質レジンコーティング法加算
一般社団法人 日本接着歯学会
37歯科・歯科口腔外科

主たる診療科（１つ）
提案される医療
技術が関係する
診療科

00なし
関連する診療科（２つまで）
リストから選択

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無

有

過去に提案した年度
（複数回提案した場合は、直近の年
度）
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

平成30年度

象牙質レジンコーティング法

有

追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分（複数選択可）

提案される医療技術の概要（200字以内）

Ｉ
001-2
１－Ａ

算定要件の見直し（適応）

１－Ｂ

算定要件の見直し（施設基準）

該当する場合、リストから○を選択

○

１－Ｃ

算定要件の見直し（回数制限）

該当する場合、リストから○を選択

２－Ａ

点数の見直し（増点）

該当する場合、リストから○を選択

２－Ｂ

点数の見直し（減点）

該当する場合、リストから○を選択

３

項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択

４

保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択

５

新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択

６

その他（１～５のいずれも該当しない）

該当する場合、リストから○を選択

「６

その他」を選んだ場合、右欄に記載

象牙質レジンコーティング法は、生活歯形成直後に間接歯冠修復時の印象採得に先立ち、レジン接着システムを用いて被覆する方法である。
CAD/CAMインレーの窩洞形成後に露出した象牙質面に対して、レジン接着システムを用いて接着歯面処理を行い、得られた薄層の被膜でコーティ
ングすることによって、形成面の汚染防止、歯髄保護の実現、レジンセメント接着性の向上などを獲得する。

文字数： 180

再評価が必要な理由

CAD/CAM冠、複合レジンインレーなど非金属材料を用いるメタルフリー修復治療は、安全性が高く、良好な審美性が獲得可能なことからも、現代
における「標準治療」的な側面を有している。しかし、これらはアンダーカットが許されないことや使用材料の主に物性からの要求上、必然的に
歯質削除量が多くなってしまうことは否めず、施術後における歯髄刺激の発現も起こり得る。「レジンコーティング」は窩洞／支台歯形成後にレ
ジン接着システムを用いて露出象牙質を被覆する手法で、形成面の汚染防止、歯髄保護の実現、レジンセメント接着性の向上などが得られるとさ
れ、国民の歯を守る意味でも極めて有用である。2019年12月の期中改定時に、象牙質レジンコーティング法は生活歯の歯冠支台歯形成歯を対象と
して保険適用を受けたが、同一の臨床術式を行うCAD/CAMインレーの窩洞形成に関しては未だ適用外となっているために、この是正を行うべきと
思料する。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
（根拠や有効性等について記載）

象牙質レジンコーティング法は、形成象牙質の保護を目的として、間接歯冠修復時の印象採得に先立ち、レジン接着システムを用いて形成部を被
覆する方法である。CAD/CAMインレーの窩洞形成後に露出した象牙質面に対して、レジン接着システムを用いて接着歯面処理を行い、得られた薄
層の被膜でコーティングを行う。この処置により、歯髄刺激の低減、修復物装着時のレジンセメント接着性の向上、および仮封除去や修復物試
適・装着時の除痛法が不要になることなどについてはin vitro 、in vivo 両面において、エビデンスが得られている。その際には、レジン接着シ
ステムやフロアブルコンポジットレジンを使用するが、CAD/CAMインレーを対象とした場合でも、現状の象牙質レジンコーティング法と術式や使
用材料などは何ら違いがなく、適正評価する必要性がある。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

・対象とする患者…う蝕症の患者で以下の要件を満たすもの(生活歯である、間接法によるCAD/CAMインレーの対象歯である)
・区分番号M001の1に掲げる生活歯歯冠形成を行った場合、当該補綴に懸かる補綴物の歯冠形成から装着までの一連の行為1回に限り算定

Ｉ

診療報酬区分（再掲）
診療報酬番号（再掲）

001-2

医療技術名

象牙質レジンコーティング法

3171