提案書16(3000頁~3199頁) (25 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
424101
CAD/CAM冠のコーティング
一般社団法人
日本歯科審美学会
37歯科・歯科口腔外科
00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
CAD/CAM冠のコーティング
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する
無
令和4年度
追加のエビデンスの有無
有
提案される医療技術の概要
(200字以内)
松風コートイット(以下本品)は口腔内で使用可能な液状の歯科用表面滑沢材である。咬合やブラッシングにより摩耗や表
面性状の変化したCAD/CAM冠を従来の研磨法によらず、液状の本品をCAD/CAM冠に塗布し歯科重合用光照射器を用いて硬化さ
せ簡便に表面性状を回復することを目的とした技術である。
文字数: 144
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
CAD/CAM冠表面性状劣化
CAD/CAM冠は保険適用以降、適用部位を拡大し普及してきた。半面、摩耗や表面性状の変化は避けられない。これを放置し
ておくとプラークが付着しやすくなり、う蝕や歯周炎のリスクが増加する[1]。この為の補修が必要となる。再研磨するの
がこれまでの補修法であるが、歯間部やマージン付近まで均一な研磨面を得ることは難しい。本品はこれまでの再研磨によ
る補修法とは異なり、CAD/CAM冠に塗布し歯科重合用光照射器によって硬化させ簡便に表面性状を補修することが可能であ
る。CAD/CAM冠の摩耗や表面性状を回復し、プラークの付着を抑えることでう蝕や歯周炎のリスクを低減することで公益性
が期待できるものである。
文字数: 297
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
本医療技術の対象はCAD/CAM冠装着後、咬合や歯ブラシ摩耗2万回(2年以内)を経過し、表面性状の変化(表面粗さ0.2μm
以上)によりプラーク蓄積のリスクが高まった患者[1]を対象とする。
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
液状の歯科用表面滑沢材を口腔内に装着されたCAD/CAM冠に塗布し歯科重合用光照射器を用いて硬化させる。歯ブラシ摩耗2
万回(2年以内)毎に行う。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
M
番号
医療技術名
M001 歯冠形成3のイ単純なもの
レジン前装金属冠の修復
既存の治療法・検査法等の内容
研磨による補修法
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
研究結果
歯科修復及び欠損補綴
M009
充填1のイ単純なもの
摩耗したCAD/CAM冠を本品にて補修することによりプラークが付着しにくくなり、う蝕や歯周炎のリスクを低減させる。研
磨に手間を要する部位にも使用可能で、研磨による補修法と比較し治療時間が短縮され、患者の負担も軽減される。また、
術者による差も生じにくい。本品により2年に1回、補修を繰り返し行っていくことでCAD/CAM冠に材料に起因するプラーク
の付着を継続的に抑えることが可能である。また、その結果として補綴治療のやり直しによる医療費を削減することも期待
できる。
CAD/CAM冠の3年間の観察機関において、生存率が96.4%と安定した成績を示している。
しかし、Koizumiら[2]によれば、摩耗面が0.2μm以上ある場合、プラークが蓄積しう蝕および歯周炎のリスクが高まるとさ
れている。20,000回の歯ブラシ摩耗試験により0.2μmの摩耗面が確認されている[3,4]。
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
5
ガイドライン等での位置づけ
日本補綴歯科学会による保険収載されたハイブリッドレジンでの
ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等の CAD/CAM冠の診療指針において、追加事項として当該技術を加
改訂の見込み等を記載する。)
え、材料に起因するプラークの蓄積に伴うリスクの低減策とす
る。
3024