年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

見直し前の症例数（人）

15,106,676

見直し後の症例数（人）

15,433,764

見直し前の回数（回）

15,106,676

見直し後の回数（回）

15,433,764

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度（専門性等）

・施設基準
（技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と）

保存修復学（第7版）に充填処置で行う歯冠修復にはコンポジットレジンの使用が推奨されている。さらに，臼歯隣接面に対して直接コンポジッ
トレジン修復を行うことが推奨されており，その際には，隔壁を設け，ウェッジによる歯間分離と歯肉側窩縁部への圧接をはかり，適切な接触点
の回復と歯肉側窩縁部の移行的適合が必要であり，適切な充填処置や形態付与のためには隔壁は必須の操作である。

施設の要件
（標榜科、手術件数、検査や手術の体 通常の歯科医療施設で対応できる。
制等）
人的配置の要件
（医師、看護師等の職種や人数、専門 一般の歯科医療施設の人員配置内で対応可能である。
性や経験年数等）
その他
（遵守すべきガイドライン等その他の う蝕治療ガイドライン 第2版詳細版，特定非営利活動法人日本歯科保存学会編
要件）

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

特になし

⑦倫理性・社会的妥当性
（問題点があれば必ず記載）

特になし

⑧点数等見直し
の場合

見直し前
見直し後
その根拠

158
158+5
使用器具，器材の滅菌および消耗品の材料代から算出した。

区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術（当該医療
技術を含む）

Ｍ

番号
技術名

M010
金属歯冠修復（１のロ インレー複雑なもの）

具体的な内容

臼歯隣接面を含む歯冠修復で歯科用金銀パラジウム合金や銀合金などによるメタルインレー修復が適用されていたもののうち，比較的歯質削除量
の少ない窩洞となるものがコンポジットレジン充填へ移行すると考えられる。また，メタルインレー修復に伴う歯冠形成，印象採得，咬合採得，
装着および装着材料料が削減されることに加え，高騰している歯科用金銀パラジウム合金の使用量を削減することができる。
減（－）

プラスマイナス
88,173,333

予想影響額（円）
⑩予想影響額

その根拠

令和３年6月社会医療診療行為別統計より，充填の歯科充填材料Ⅰ（複合レジン系複雑なもの）の総年間算定件数の30%および金属歯冠修復イン
レーの複雑なものの総年間算定件数の5%の合計である15,433,764件が対象患者数および実施回数になると推定し，希望点数の5点を乗して，10円
をさらに乗して金額を求めた。この金額から，充填処置へ移行すると推測したメタルインレー修復に伴う歯冠形成（120点），印象採得（64
点），咬合採得（18点），装着（45点）および装着材料料（17点）の点数をそれぞれ乗して，さらに10円を乗した金額を減じて予想影響額を算出
した。

備考

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

特になし

⑫その他

審美的要求の向上や歯科用金銀パラジウム合金の高騰などから，今後，臼歯へのコンポジットレジン修復は増加の一途であり，MIの理念からも健
全歯質を可及的に保存することから重症化予防につながると考えられる。

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

一般社団法人 日本接着歯科学会

⑭参考文献１

⑭参考文献２

１）名称

保存修復学（第7版）

２）著者

千田

３）雑誌名、年、月、号、ページ

保存修復学（第7版），P141-177

４）概要

充填処置で行う歯冠修復にはコンポジットレジンの使用が推奨されている。修復に際しては，隔壁を設け，ウェッジによって歯間分離と歯肉側壁
窩縁部の圧接をはかり，適切な接触点の回復と歯肉側窩縁部の移行的適合に努めるとされている。

１）名称

う蝕治療ガイドライン 第2版詳細版，特定非営利活動法人日本歯科保存学会編

２）著者

特定非営利活動法人 日本歯科保存学会 編

３）雑誌名、年、月、号、ページ

う蝕治療ガイドライン 第2版詳細版，特定非営利活動法人日本歯科保存学会編，

４）概要

臼歯隣接面（２級窩洞）に対するコンポジットレジン修復とメタルインレー修復の臨床成績に有意な差はなく，臼歯部におけるコンポジットレジ
ン修復の有用性について記載されている。

彰，宮崎真至，林美加子，向井義靖，斎藤隆史 編

3068

P139-152