提案書16(3000頁~3199頁) (88 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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長期予後等のアウトカム
中間欠損の治療法としてブリッジの適応は選択肢の一つであり、これによって咀嚼障害を改善する。咀嚼能率、異物感、審美性に優れる。金属
アレルギーへの対応として高強度硬質レジンを用いるよりも長期的予後は良好であるが、チタンに対しての感作も考えられるため、実施の際は
留意する必要がある。
ガイドライン等での位置づけ
日本補綴歯科学会による歯の欠損の補綴歯科診療ガイドライン(2008作成2012追補)の
ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン
改訂や顎咬合学会によるガイドライン作成の見込みは有る。時期は未定、提案技術がガ
等の改訂の見込み等を記載する。)
イドラインに収載されるように働きかける。
③再評価の根
拠・有効性
④普及性の変化
※下記のように推定した根拠
年間対象者数の
変化
年間実施回数の
変化等
見直し前の症例数(人)
0(保険導入されていないため)
見直し後の症例数(人)
28,000人
見直し前の回数(回)
0(保険導入されていないため)
見直し後の回数(回)
28,000回
⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
中間欠損のブリッジによる補綴処置は、すでに他の材料にて確立した方法である。特に高強度硬質レジンによって補綴を行う場合は、使用条件
を守る必要があるが、すべての金属アレルギーの患者に条件が整っているわけではないため、その時に選択肢の1つになると位置づけられてい
る。
合併症などはないが、金属であるため金属アレルギーになる可能性はゼロではない。ブリッジを製作する難易度は中~高である。
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術 特になし
の体制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、 特になし
専門性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その 特になし
他の要件)
⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
見直し前
⑧点数等見直し 見直し後
の場合
令和3年社会医療診療行為別統計(e-Stat)から件数を引用し、ブリッジ処置の件数を、クラウン・ブリッジ維持管理料から導き出した。 支台
歯とポンティックの数の合計が5歯以下、150,881件の実施数で、3歯以下のブリッジ処置件数は3分の1と仮定し、50,000件とした。
金属歯冠修復 全部金属冠 金銀パラジウム合金 大臼歯 414,243件
金属歯冠修復 全部金属冠 純チタン2種 材料 19,261件
の数値を利用してチタンが使用されるであろう割合を19,261/414,243として
50,000×19,261/414,243=約2,320件/月
年間は2,320×12=27,840件/年であり、年間約28000件が金属アレルギー患者にチタンブリッジ処置として行われるであろうと推定した。
その根拠
安全性に問題はない。
インプラント体等(特定保険医療材料)と同種の材料を使用するため安全性は担保されている。
特になし
区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)
M
番号
(M017-2)
技術名
高強度硬質レジンブリッジ
具体的な内容
金属アレルギーを有しパラファンクションを有する患者は、多く存在しない。高強度硬質レジンブリッジを減点する必要はない。
増(+)
プラスマイナス
⑩予想影響額
予想影響額(円)
1,155,840,000円
その根拠
令和3年社会医療診療行為別統計(e-Stat)から件数を引用し、クラウン・ブリッジ維持管理料 支台歯とポンティックの数の合計が5歯以下
150881件の実施件数で、3歯以下は150,881件の3分の1と仮定し、約50,000件とした。
金属歯冠修復 全部金属冠 金銀パラジウム合金 大臼歯 材料 414,243件
金属歯冠修復 全部金属冠 純チタン2種 材料 19,261件
の数値を利用してチタンが使用されるであろう割合を19,261/414,243として
150,881×1/3×19,261/414,243=約2,340件/月、年間は2,340×12=28,080件/年、よって年間約28,000件、チタン冠材料660円,チタン冠技
術料12,000円,クラウン・ブリッジ維持管理料3,300円,3ユニットのチタンブリッジとして((12,000円+660円)×3ユニット+3,300円))×
28,000件=1,155,840,000円
備考
点数および件数は,令和3年社会医療診療行為別統計(e-Stat)から引用
⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される
特になし
医薬品、医療機器又は体外診断薬
⑫その他
高強度硬質レジンブリッジがチタンに移行した場合は、破折や脱離が減少するので医療経済上有益である。また歯科用鋳造用金銀パラジウム合
金がチタンに移行した場合、金銀パラジウム合金の高騰から半年に1度の検討で金属材料費が増加しているのが現状である。そのため相場が安
定しているチタンは、今後、現在使用されている金属の代替となることが予測される。そして材料費における診療報酬点数への影響からも金銀
パラジウム合金と比較して安価なチタンは、医療経済上有用である。
⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
公益社団法人日本補綴歯科学会、特定非営利活動法人
3087
日本顎咬合学会